Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【読書記録】あえて数字からおりる働き方(第2章・第3章・第4章)

あえて数字からおりる働き方

個人がつながる時代の生存戦略

GIVEと感謝が最大の自己投資

著者:尾原和啓

 

reason-blue.hatenablog.com

 

長かったので2回に分けた。

あらすじ(第2章・第3章・第4章)

<第2章>オンラインで自然につながりを作る方法

①数を追うより1対1で

会社などの「組織」だけでなく個人も資本の仕組みを生み出せるようになった。

今は「人的資本主義」の時代。

個人のもつ資産や時間を消費して、1回切りの勝負で終わる「ヘトヘト型」ではなく、個人の力を投資やリターンによって拡大させ、再投資させていく「拡大再生産型」。

人的資本とは「信用と信頼」。貯金のように貯めていくことができる。個人の資本や力に対し、信用・信頼を掛け算式に増やしていく。

例えば毎日仮に1%ずつ個人の力を上げて信用・信頼を1.01×1.01×1.01×・・・と続けていくと、365日で40倍近くの力を得られる。逆に毎日1%ずつ堕落していけば40分の1になる。

「個人が生み出す資本」があたかも複利のように勝手に1人歩きしてリターンを生み続けることが大事。

 

・信用と信頼は何が違うか

信用の正体は「リスクが低い」こと。信用という資本によって、個人の事業化さえも生まれるようになる。

信頼とは「この人じゃなきゃできない」「この人と一緒にやった方が楽しい」というプレミアム的な価値を生み出すもの。信頼は1対1で生まれるもの。信頼し合える関係においては「何かと話が早い」。連鎖反応を起こすものでもある。相手を「疑う」ためのコストをかけずに済む。

 

★1対1の「信頼」関係を増やしていこう

 

②ネットを介して知り合う人に「好印象」を残す方法

知名度がある人ほど、人のことを肩書きでみたり、共通の知り合いの数で判断しない。

 

・仲良くなるための準備はコミュ障でもできる

人見知りなりに人と仲良くなるための方法(ライフハック

事前にFacebookのウォールを相手好みにアレンジする(相手が関心をもつような内容を3つほど投稿ししておく)。

実際に知り合いたい人のtwitterアカウントをチェックし、フォローしているアカウントを自分も見る。どんなものに反応するのか、好みのツボがわかってくる、思わず彼がリツイートしたくなるようなツイートをしたり、コメントをしたりして、少しずつ興味をもってもらい距離感を詰めていく。

実際に会うときに、相手に対して理解度の高い好意の伝え方やコミュニケーションができる。まずは相手をよく知ることから始める。相手を知ることの解像度が高ければ高いほど知り合ったとき、思わず弾むような会話ができる。その積み重ねが誰とでも楽しく話せる自信を作る。

自分の何をアピールするかというよりも、相手のことを知ってそこに何を提供するか。

 

★声をかける前の事前準備で、その後が決まる

 

③マイペースを大事に距離を縮める

ネットを介して人と知り合うことのメリットは、いきなり直接知り合うよりも、お互いを知る段階を細かく設定し、グラデーションをつけながら距離を詰められる。

 

・ちょうどいい「ご近所さん感」を設定する

コメント欄には人の体温や距離感が出やすい。自分のちょうどいい温度感の人を感じ取れて、自分も発信することで自分の温度感を伝えられる。

ネットを介して本当に仲良くなりたい人がいたら、その人の目の届く範囲で程よい世間話をしていると親近感が生まれやすくなる。

ひたすら異業種交流会に出向いて名刺交換に時間を費やすよりも、ネットを介した「程よい」コミュニケーションでどう設定していくかを考えてやる。一工夫する。

 

★リアルでいきなり名刺交換するよりも、ネットで細やかに距離を詰める

 

④自信がない人ほど「情報の上流」に立つべきだ

情報は川の高いところから低いところへと流れていく。優れた情報収集とは「情報の上流にいる人を探し当てること」

 

twitterのフォロワーをさかのぼる

新しいジャンルに興味をもったら、そのジャンルでワード検索してみて、そのジャンルの最新ニュースを発信している人を数人並べ、さらにそれらの人がフォローしている共通の人を探す。

集めた情報をどうコミュニケーションのカギに変えていくか。

 

・若手社員にすすめたい食べログ活用術

オープンしたてのおいしいレストランを見つけたら、食べログのレビューをチェックしてそのお店のレビューを最初に書いた人と、2番目に書いた人をフォローする。

これをジャンル別に分けながら20軒ほどやってみると名前が重なるレビュアーが出てくる。その人が自分と味の好みが合う人であり、かつ自分の好みの情報の水源近くにいる人。そのレビュアーが高評価をつけたお店はあなたの好みである可能性が高い。まだ他の人には知られていない、流行る可能性も高い。行ってみる。

もし、そこで料理をおいしいと思えたら、必ず毎回違う人を連れて3日連続で行く。すると2日目からは「今日も来てくれたんですね」とお店の人が声をかけてくれる。そこで、「今日は大事な人を連れてきました。」と言うと大体自分のことを覚えてくれる。もしその店に、しばらく行かなくても、半年後に行ったとき、かなりの確率でお店の人は覚えていてくれる。

「相手をよく知っている」「相手にとって魅力的な情報を知っている」ということは自信を与えてくれ、強い武器になる。

 

★コミュニケーションの「上流」を見つける

 

⑤スルーされることにも価値がある

2つの「不安」

  • イデアを人に話すことで、手持ちのコマを人に明け渡してしまう心許なさからくる不安
  • 要らない情報を送ったら嫌がられるんじゃないかという不安

これらはまったく不安に思う必要はない。

1は、情報は人にギブするより、日自分だけで抱えていたほうが得だと考える人は多いが(情報を与えることがライバルを助けることになりはしないかと考える人もいる)、一昔前の一部の人しか情報を得ることができない時代はそうであるが、インターネットの時代では、検索すればたどり着ける。仮に何か新しいアイデアを思いついても、たいがい1週間から1か月くらいのうちにライバルも同じことを思いついているくらいスピートの速い時代。この時代に「情報をもっている」ということ自体はもはや大した武器にはならない。

それならば、「いち早く情報をギブする人」になった方が有利。いっそ自分から率先してギブすることで、自分以外の人の視点を多く取り込む能力を強化した方がこれからの時代の武器になる。

2は、誰だって忙しいのでそんなことで怒ったりはしない。「返事をくれたらラッキー」くらいに構えていればよい。相手からの「こういう視点でこの情報が面白かった」というフィードバックに価値がある。

 

★返事をくれたらラッキーくらいの気軽さで

 

⑥ネットで自分を打ち出す

苦手な人ほどネットで練習する。インターネットのいいところは、自分が放電した「好き」がすでにアンテナが立っている人(同じ「好き」を持つ人や似たようなことを考えている人)に雷となって落ちる。

という開放的なコミュニケーションが取れるところ。

自分にとっては何気ない思い付きでも、ひとまずインターネット上に置いておけば、誰かが反応してくれるかもしれない。それによってアイデアが変化したり、しなかったりするインターネットの面白さがある。

今、インターネットは検索ではなく「探索」の時代になりつつある。何か目的をもって検索されるツールより、暇つぶしのための「探索」するツール。情熱的に語られる「好き」はエンタメにもなる。

 

・インターネットで自分を打ち出すコツ

まずはボールを投げてみること。そして投げたボールを誰かにキャッチしてもらうこと。これを何度も経験し、訓練し、繰り返すこと。慣れる。

誰にキャッチしてもらえるかわからないボールを投げるのは、はじめは勇気がいる。自分なりの熱量によって語られた「好き」をインターネット上で発信し続けていくと、あるタイミングで、誰かが受け止めてくれる経験が得られる。そこでまたボールを投げ、キャッチしてもらうことを繰り返していくと発信することに抵抗がなくなっていく。

たとえ誰にも受け取ってもらえなくても落ち込む必要はない。受け止めてもらえなかったら「今度はどう投げれば受け止めてもらえるかな?」と考え、工夫すれば良い。まずは繰り返しやってみる。

 

・ネットで居場所を見つける

同調圧力の中で自分を表現しきれない人にとって、インターネットは自分を知り、表現し、共有していくうえでの大切な居場所になる。

「好き」を発信することで、同じ「好き」をもった仲間を見つけやすい。会社や地域の交流では繋がれない人との交流や、表現しきれない自分の「好き」の時間や空間をインターネット内にもつことで心の空間を守っている。健全に生きていくうえでの保険ともいえるくらい重要なもの。

 

・「好き」を発信することでうまれる自己肯定感

「好き」でつながると、自分でも何か発信したくなってくるもの。その中で、さらに「好き」を細分化し、深堀りしていくことで生じる他者との距離感をつかむことで自分の個性を綿密に縁取っていく。

なかなか人には伝わらない「好き」を見つけて、それが相手に伝わるよう試行錯誤しながら発信したものが誰かに深く理解されると喜びを感じられる。

「人と違って良い」「人と違う感覚を誰かと共有できる」という快感や成功体験を小さく積み重ね、育んでいくことで浮き上がってくるのが「個性」

人とは違う「好き」を理解された、受け入れられた体験があると、今度は人と違う「好き」を持っている人にやさしくなれる。

「好き」を持つこと、「好き」を表現できる居場所を持つことは生きていく上での力になる。

 

★キャッチボールを繰り返そう

 

⑦「肩書き」がなくなっていく時代の自分の見つけ方

現代は「村のみんなで助け合って生きる」という時代ではなくなり、「別に自分を救ってくれない共同体に期待なんかしない」という白けた人が多い。一方で、所属欲求自体が失われたわけではない。所属することの心地良さは求められている。この所属欲求を持続的なものにするにはどうするか?

 

SHOWROOMと甲子園野球

SHOWROOMとは誰でもインターネットで生配信ができ、視聴者と交流できる双方向のプラットフォーム。甲子園の熱狂に似ている。推して推されることで高め合う高揚感がある。

 

★「好き」や「熱意」でも自分をアピールできる

 

⑧「お互い様」で人間関係を更新していく

自分自身が強く共感できるものをシェアするから伝わる。「お願い事」は信頼関係を築いていく上で大事なコミュニケーションなのに、コピペの一斉送信だけでは「私は人間関係を疎かにします」と言っている。

人に頼り、甘えながら生きる。だからこそ「お互い様」「自分もあなたに頼るけど、絶対に人生の中であなたに恩返しするから」

 

・「いいお願い」をしあえているか

お願いされた相手にとって「これは俺にしかできないな」とうれしい気持ちにさせるいい質問とは、答える相手に「なるほどそんな着眼点があったか」とインプットを与える。「いいお願い事」とは相手の心をくすぐるようなものであり、こちらもそういう気持ちを起こさせる作法を尽くすことが大事。人は得意なことをお願いされると嬉しい。

 

・「君だから頼みたい」とリスペクトを提示する

「あなたのこういう特技を尊敬しています。あなただから頼みたい」とリスペクトする。一方的なコミュニケーションでは都合のいいときだけ、搾取されてるのかなと不安にさせる。

「お互い様」の根底にあるのはお互いの関係性を刺激しあうこと。お願い事にリスペクトを添えることで「あなたのここがすごいよね」と暗に伝え合う。それが自分と相手との関係をより心地よいものに更新していく。

 

★信頼の際は「尊敬」を言葉にして伝える

 

⑨信念と柔軟に付き合う方法

人は情報を受け取るとき、自分にとって優先的なものばかりを捉えるようになる。多くの場合、目に見える情報を、価値観、主義、今までの経験などで捉え直すことで意味付けをする。自分のフィルターをかけて世界を見ている。

個人の価値観レベルに収まる範囲なら、他人のふるまいを見て違和感を覚えたとしても、人それぞれと思える。

価値観よりも力をもつもの「主義」や「信念」に引っかかると怒りを暴走させてしまう。信念とは、その人が生きるエネルギー源であるから。

 

・信念を否定せず、押しつけもしない

感情に溺れないためには、自分の信念や価値観を正しく認識して、それを他人に押し付けず、否定せずに付き合っていく。

自分にとっての信念は相手にとってはそうではない、別の信念や価値観がある。

 

★自分の信念も相手の信念も否定しない

 

⑩人間関係で消耗せず、穏やかな気持ちで働くコツ

自分の信念が何なのかをより具体的に認識する。自分の感情が激しく動いたり、イラっとしたときのことを思い出す。その状況を思い浮かべて、それはなぜなのか問いかける。

自分が「こうあるべきだ」「こうならなくてはいけない」と思っていたことと、起きたことや相手の態度態度が離れていることがわかると、その「べき論」が信念。この「べき論」は自分にとって大切な心のエネルギー源。他者に押し付けると不合理になる。誰にとっても100%の真実ではない。

 

★感情の根っこを書き出してみよう

 

⑪地頭が良い人には「苦手な人間」がいない

常にものごとを新鮮な目で捉え、考え続ける能力がある。地頭が良い人の思考癖は、「ある2つのものごとに対して、抽象度を上げ下げしながら、共通点を見出す」

相反する者どうしの間に共通点を見つける。問題解決の糸口になる。

 

・苦手な相手と自分との共通点を考える

ものごとの抽象度を上げ下げする思考を日頃から訓練する。一見自分とはまったく関わりのなさそうな人とどんな共通点でもって仲良くなれるのか考えること。仲良くなれるポイントを探す。

その対象が、なるべく自分が自己嫌悪をもってしまうような苦手な相手だとなお良い訓練になる。

自分と違う種族に対し「なんか気持ち悪いな、批判してやれ」という嫌悪感がなくなり、自分との共通点を見つけ「お互い頑張ろうね」となれる。

 

・地頭が良い人は「フットワークが軽い」

ものごとに対する先入観がない。常に抽象度を上げ下げしてものごとを捉えて「どんな相手も自分の仲間」だと思っているので、新しい場所にもすっと飛び込めるし、フットワークが軽い。

ものごとを複数の視座から考え続ける習慣がつくと、地頭の良さが好転的につく。世の中の出来事をいろんな視点から見ると、どんな情報でも自分の参考になることに気付ける。

どんな時代でも楽しみながら生きる力が身についていく。

 

★相手との共通点がわかれば、どんな人でも仲間になる

 

<第3章> オンラインファーストの時代に自分の武器を見つける

①「生きがい」で食べていく人生マップ

好きなことやライフワークは「あった方が人生が豊かになる」がなければ不幸ではない。「好きなこと」に対してアンテナを張る。自覚的であることはどんなときでも自分の視野を広げてくれる。

ワーク=仕事とライフ=人生を切り分けるのはなぜ?

仕事とはただ稼ぐためのものと諦めてしまっているかのような発想。今こそ「生きがい」で食べていく「ライフワークバランスの時代」。仕事においてライフワーク=自分が好きだったり、得意だったり、つい自然とやりたくなること、の比率を増やしていくことで「生きがい」で食べていく状態を作り上げる。

 

・「生きがいで食べていく」とはどういうこと?

「ライフワークバランス」の背景にあるのは「生きがい」を強化し、進化させていく考え方。

好きなことはやり続けることが苦にならないから得意なことに進化しやすい。好きで得意なことは他の人より時間をかけずに提供できるから、他の人からありがたがってもらえて喜んで対価を払ってもらえる。それは正解から求められるものでもある。全世界から求められる必要はなくコミュニティのサイズは何でもよい。

「好きなもの」「得意なもの」「世界が必要としているもの」「対価を得るに値するもの」の4つの交点が重なると生きがいが膨らむ。

 

・ライフワークとライスワークを切り分けていく

生きがいを仕事にすること→ライフワーク

稼ぐための仕事のこと→ライスワーク

ライスワークを、ただ食い扶持を稼ぐだけのものでなく、「ライフワークに没頭するお金とリソースを生み出すもの」と頭の中で置き換える。

ライスワークで最低限の生活をキープしながら、「ここからはライフワーク」と切り替えて、時間やお金を投資していく。

ex)帰宅後はアクセサリーを手作りする時間。週末はネット販売する。

やがて、生きがいの4つの交点が重なり、稼げるようになれば、徐々にライスワークに頼らなくてもライフワークだけで生きていけるようになる。

仕事の中に特技を見つけて、その幅を時間をかけて広げていく。やがて社外からも声がかかるようになり、自分の価値の需要が上がったところで独立する。社内に残っても「あの仕事といえば、彼に頼もう」と自分のライフワークといえる仕事が舞い込んでくるかもしれない。

まずは、目の前の仕事に誰よりも熱意をもって時間を投下し、相手に「これならお金を払ってもいい」と思えるものを作り上げることに集中する。基盤を整え、周囲の信頼を得ることからはじめた方が結果的に早い。まずは誰もやりたがらないような仕事や地味な作業から手をつけて信頼を得る。信頼されると自由に動けるようになるので、得意な作業を任せてもらえる。

あなたのライフワークは何ですか?と聞かれて胸を張って「すべてがライフワーク、生きがいです」と言える人はどれくらいいるか。この「生きがい」にたどり着けた人は幸せ。今あなたはその地点にいるか?

 

★ライスワークとライフワークを切り分けて考える。

 

②何をギブしていけばいいか

自分の視点をギブ→信頼を作ったり、相手に関心をもってもらう。

もう少し積極的に自分の何を価値としてギブしていくか、を見つけるヒント。

 

・「努力」の娯楽化ができているものを探す

「好きなこと探し」をするのに手っ取り早いの方法は、時間を忘れられるかどうか。没頭する手前くらいの感覚で、時間を忘れるくらいやっているからギブしやすい。気づいたら「あっ、こんなに時間が経ってた」と振り返りあとからじわっと「あー楽しかったな」となるのが没頭の幸福。

ex)大切なお客さんがよろこんでくれる顔を思い浮かべながら役立つ資料を作る。

 社内で誰かの揉め事に割って入って、こんがらがった糸をほぐす。

 

つい引き受けたくなること、時間を忘れてやってしまうことを探してみる。

 

・相手に求められるものをやると自由度が広がる。

ex)議事録をパソコンで作る

はじめはいい加減な書き方で役に立てない

→会議後に人に聞いて回ったり、わらに読みやすくするにはどうしてほしいか聞く。当然努力はして、それが時間を忘れるくらい楽しいものになる。クオリティが上がると1人ひとりの発言を進行ごとにかいたり、要約したものを提供したりしても文句を言われなくなる。

好きなようにまとめられるのでより効率的になる。相手に求められるものをきっちりやってから、自分の個性を色付けしていく。「ここが議論されてなかったですよね。」とか「ここをもっと膨らませてみては?」ということをちょっとメモしてみる。ちょっと意識してみる、など。周りが認めてくれると、自分の強みを生かしやすくなる。

 

強固な「好き」とは「なんだかんだ言っても楽しいんだよな」と思える努力を繰り返すうちに、いつの間にか言語化されるもの。

 

★努力が苦にならないもの、相手から求められるものを探そう

 

③非常時こそ、自分の役割を効果的に探そう

どんな時代が来ても揺らがない人とは、世の中の需要をしっかり認識し、だれがどの需要を埋めているか、どの役割がまだ埋まっていないのかを見渡したうえで、自分の役割を全うできる人。

 

フューチャリストよりも「ナウイスト」

自分なりの貢献を自分なりの規模でしていくには?

ウイスト→社会の需要に対して瞬時にイノベーションを起こせる人

未来をあれこれ思い描くフューチャリストではなく、「今ここ」で想像するナウイストになろう。

平時から教育や学習について常に考え続けている人は、教育分野に対し、深い愛情をもっていることを誰もが知っているから、いざというときに人を集め、ものごとを動かしていくことができる。

動機の中心に「自分がやりたいこと・役立てることの軸」と「他者への愛の貢献の気持ち」が明確にある。規模の大小は問題ではない。

「軸」と「愛」が中心にあれば、自分が住んでいる地域、オンラインサロンやSNSのつながりなど、自分にできる範囲の中で行動できれば良い。

 

★今自分が貢献できるものごとを探そう

 

④潜在スキルを見つける「BBQ理論」

好きを見つけるには、人から「ありがとう」と言われることを見つける。まさに「ギブ」の対象になる事柄。感謝される相手は「多様」である方がよい。

BBQはゴールが「モテたい」。指示を待たずに自分が生かせる場面を探す。飛びこんだ場面で、「自分の持つどんなスキルが活かせるか」を考えるチャンス。

仮に何もできなくても、そういう自分が露わになるだけで何が足りないか見える。

 

・日常でアドリブを生かしてみる。

ある程度予定調和で済まされる作業ではなく、アドリブを生かさざるを得ない機会に触れることを試みる。

ボランティアに行けないなら、電車の中で具合が悪そうな人がいたとき、人ごみの中を窮屈そうに歩いている高齢者を見たとき、道で迷っている外国人観光客を見たとき、今の自分ならどれくらい力になれるかまずは声をかけるところからはじめて、できることをやってみるという手もある。

潜在的スキルほど「いざというとき」に突然引き出されることも多い。そこで見つけた得意なことが、仮に好きなこととは程遠かったとしても、まずは得意にフォーカスすることで、自分自身の価値が高まる。

会社のフィールド外で自分の価値を見出すやり方もある。

学生時代には当たり前にあったサークル、バイト、ゼミ、FacebookなどのSNS。会社と家の行き来以外のフィールドを持ち、評価される自分を見つけておく。自分のスキルが何かしらレベルアップしたところから、もう一度得意なことを見つけて強化したり、それと自分の「好き」を重ねて磨き上げていく。

 

★「フィールド外」に行って、自分のできることを見つけてみる

 

⑤「好き」を見つける起業家メソッド

 

エフェクチュエーション

繰り返し手段を変え、ゴールを上書きしていく循環を作っていくための柔軟な思考プロセスの理論のこと。

過去のマーケティングは「ゴールを決めて手段を設定するもの」だったが、変化する時代では「1度決めたゴールを何度も上書きする」必要が出てきた。

 

★次の4つのループでどんどんまわして考えよう

 

1.「手の中の鳥(Bird in Hand)」の原則

すでに手の中にある幸せ、自分にとっての当たり前の能力やできることから始めてみようというもの。まず、手の中にある魅力に自分で気づき、言語化して「自分を端的に言い表すキャッチコピー」を作る。そして手の中の鳥をどうやって羽ばたかせるか思案する。

 

2.「許容可能な損失(Affordable Loss)」の原則

転んでも大丈夫なレベルでたくさん失敗してみること。小さな失敗の中から偶然のアイデアが見えてくるかもしれないし、自分の強みが生まれるかもしれない。そのためにも、安全な道からちょっとはみ出してみる。

 

3.「レモネード」の原則

ある農園で、不作で酸っぱくて形が悪くて売り物にならないと頭を抱えていたとき、実は酸っぱいレモンの方がレモネードとして売れるという逆転の発想から生まれたもの。失敗作も、発想の逆転をして考える姿勢で、どんな機会にもチャンスにつなげる精神で進む。

 

4.「クレイジーキルト」の原則

自分ができることからアイデアをスタートさせるとだんだんと人脈ができていく。その偶然の出会いから自分の能力に気づかされることがある。

手の中の鳥をどんどん外界に晒して、偶然性や予期せぬ結果からさらに新しい目的に進んでいく。たとえ競争相手でも「自分のアイデアとどうからめることができるか」「こんな風にコラボしたらおもしろいかも」と考える。

どんな人脈も柔軟に捉え、生かすように紡いでいけばカラフルなパッチワークになる。自分の売りを大きな絵のように捉えられるようになる。

 

⑥家の中でもできる「好き」を見つける旅

・まずはフィルターを外すことから

好きなことが見つからないのは、時間に余裕がなくなり、視野が狭くなる。普段から「なんとなく心惹かれるもの」にアンテナを張っておく。ふとしたときに、今うれしくなったという瞬間をちゃんと心に留め、日々の優先順位の中で埋もれさせずに大切にする。

ex)電車の中吊りや広告を見て、クスッとなるようなキャッチコピーを見つける。

 ショートカットの子に目が行く、袖をまくっている男を見ちゃう など

 

・「好き」は他人から認められなくてもいい

自分の「好き」を見つけるときは「他人の承認」をいったん脇に置いておく。自己アピール要素を一切排除する。そして再発見する。

ex)タピオカのつぶつぶが好き、冬の朝のにおいが好き など

 

SNSとの距離感を調整してみる

自分の好きを見つけるためにSNS類を一切やめてみる。日記をつけて毎日の自己対話の中で、これまで取りこぼしてきたトキメキや心動かされることがたくさんあったことに気づく。

 

★「無菌室」で「好き」を探す

 

⑦「好き」を「ギブ」につなげるために

「好き」が高じてくると「相手には見えない視点」でものを見られるようになる。

ex)猫が好きな人は、近所で飼われている猫の種類をすべて知っている。

 特に好きでもない人には、どの猫も同じように見えている。

 

好きであるがゆえに対象をよく見ているから、その分人より細かく見られる。

 

・「好き」の3つのE

1つめExtract(抽出する)

「好き」の要素がどこからくるのかを抽出できる

ex)柔らかな着心地のセーターが好きな人には、フランス産、オーストラリア産などの違いがわかるから、「より柔らかさを求めるなら~産!」となる。

2つめExpand(拡大する)

「好き」だからこそ見える自分独自の視点を掛け合わせてアイデアを拡大させる。

ex)セーターブランドの広報の人が自社のインスタグラムの見せ方について。「より素材の柔らかさを見せたいなら、萌え袖っぽく撮影しよう。ウールが気持ち良いとつい袖をいじりたくなる」という相手の視点に掛け合わせる。

3つめExpress(表現する)

「好き」が他の人を引きつけるほどのレベルになってきたら、「好き」そのものがギブ。

ex)評論家がつける評価(ポイント)

これができる段階になるまでには時間もコストもかかる。

 

★まずは、自分がそれの「何が好きか」を言葉にしてみよう

 

⑧ギブしたいのにギブできない人へ

職場と家の往復のような同質性の中で生きていると自分を表現できなくなる。

 

・なぜ自分を表現することが怖いのか

「言いたいことが言えない」や「恥をかいたら最後」という得体の知れない恐怖がつきまとうことを認識する。

人間は無意識に内側と外側を敵・味方で分ける性質を持っている。家族や親戚の輪がコミュニティとすると、その内側が味方で、その外側にいる知らない人たちは敵と認識する。その外側から攻撃される恐怖と、輪の内側から弾かれる巨富を同時に抱えている。

→今いる環境で自分を変えるのはリスクが高いと考えてしまう。

まずは遠くにある場所で自分を表現して、自分を変えていく体験を重ねていけば恐怖を打破していける。

成功体験を作ると同時に失敗してみる。この両方を1度きちんと味わっていると、次第に1歩踏み出すことが怖くなくなる。自分を表現する成功/失敗体験を作るちょうどいい「中間機能」として役立つのがインターネットによる別世界冒険。

twitterハッシュタグごとにファンクラスタとしてつながれるようになった。匿名のアカウントを作れば学校や職場のリアルな知り合いに気づかれることなく好きなものを思いっきり表現したり、それを受け取ってくれる相手がいる。

 

・「みんな同じ」を再定義する

日本人は同調圧力の高い国民。そうであるならば、オンラインサロンという閉鎖された空間で「ここではチャレンジする人がかっこいい!」と「みんな同じ」を再定義し、チャレンジすることこそが当たり前という空気感を作る。

 

・「Just my 2cents」の気軽さで

自分がギブできること、というとプレッシャーに感じて堅苦しく考えてしまうかもしれないが、例えばアメリカでは、「Just my 2cents」と前置きしたりする。「まぁたった2セントくらいの価値のことなんだけどね。自分は~することができるよ。」という気軽なギブでいい。

 

★「気軽な気持ち」で問題ない

 

<第4章>変化の中で自分らしい生き方を設計する

①変化の時代に生き残るための9原則

課題やルールを新しく定義したり、新しい課題解決方法を定義したりする人が生き残りやすい時代になるといえる。

1.強さではなくしなやかさを持つ

失敗に抵抗しようとするのではなく、失敗を認め、受け入れた上でそこから跳ね上がる。

2.押すのではなく、引く

資源を中央に集めてコントロールするのではなく、必要に応じてネットワークから引き出す。

3.安全に焦点を当てるのではなく、リスクをとる

4.モノではなく、システムに焦点を合わせる

5.地図ではなく、良いコンパスをもつ

6.理論ではなく、実践に基づく

なぜそれが機能するかわからないときもあるが、大事なのは理論を知っていることではなく、それが機能するということ。

7.服従ではなく、反抗する

人に言われたことをしてもノーベル賞は取れない。多くの学校は服従について教えるが、反抗を称賛するべきだ。

8.専門家ではなく、クラウド(人々)に向かう

9.教育ではなく、学習に焦点を当てる

 

5について、「変化の時代」のコンパスとは?

地図は、決まった目的地に迷いなく効率的にたどりつくためのツール。どの道を通れば確実にゴールにたどりつけるかもわからなければ、そもそも目的地すら変化する可能性があるので、決まった道のりすらない、「今の世の中」では、どちらに向かうというより自分らしい道が歩けるのか、を知るためのコンパスが必要になる。これからは、変化が起きるたびに新しい航路を自分で導き出す。

議論するとき、ひたすら「俺のコンパスはこっち」と主張するだけでなく、「なぜこっちの方向だと思うか」という前提条件をきちんと添えて発信する。コンパスを持つ者同士が意見を交換しあい、相手が正しいと思えたときや、深く共感できたときは、素直に認める柔軟性が必要。

(1)コンパスが示す方向さえ変化し、進む段階によってさらに変化することを認識する

(2)コンパスを持つ者同士で柔軟に議論しあい、それぞれのコンパスの精度を高めあう

(3)コンパスを持つリーダーが決まったら、チームで補い合って進み、試行錯誤する

 

9について、変化の時代に必要な「学習」とは?

コンパスをより研ぎ澄ませていくには、常に学習し続ける必要がある。これまでは、ゴールが決まっている会社のルールにいかに順応できるかに焦点が当たっていた教育。

テストでいち早く問題を解いて正解を導くような従来の教育のやり方は、ゴールが変化する社会では無効になる。

これからの社会で求められているのは、自ら課題を探し出し、設定し、解決するための方法を作っていく「学習」。誰かに正解を教わるのではなく自ら学んでいく姿勢が必要。失敗することすら学びの一部となる。

「常にこのやり方で大丈夫」と過去のやり方に安心するのではなく、失敗から学び、仲間で支えあうことの方が需要な時代。

 

・「アンラーニング」で世界の捉え方を変化させる

過去の成功方程式を意識的に捨てて、変化に対応していく必要がある。

自分が尊敬する人や上司と同じくらい部下の意見にも耳を傾ける。進んで自分の方程式が通用しない世界へ飛び込む。

自分の常識が通用しない正解のとの関わりを意識的にもつようにする。変化を恐れるのではなく楽しむ。

 

★変化に柔軟に自分の道を見つけるためのコンパスを持とう

 

➁いつでもどこでも自分の価値は増やせる

仕事に生かしたいアイデアほど、ビジネスのオンタイムではなくオフタイムから(非日常の中から)作り出されている。階差やで働くメリットは、職業訓練が受けられたり、上司に仕事のコツを教わったりできるということ。

 

・オンラインでも、ともに成長できる

プログラマーがソフトウェア開発時に使える共有オンラインサービスに、GitHubがある。スキルアップしあうための場にもなっている。SNS機能もあり、オンライン上で勉強会を行い、人脈作りもできる。

 

・いつでもどこでも成長できる

自分が持っている技術や経験を惜しみなくシェアすれば、誰かからフィードバックがもらえる。それによって技術を鍛え、自分の成長につなげる。さらにその分野に貢献している人には自然と認知や信頼が集まり、新たなプロジェクトや仕事にもつながってく。

ex)技術やテクニックをブログで公開する

 話し合いの場をビデオ通話を通じて設ける

 メンバーをコーチングして成長させていく

「経験からくる知識(expertise)」こんな失敗をしたなど。社会が変化するスピードが劇的に早くなっているから、その変化に対応できるだけの成長をしていくには、より効率的で、いつでもどこでもできる=オンラインが望ましい。

 

★自分の知識をシェアしていくことでオンラインでも成長できる

 

③ライフワークで食えなくてもいい

「あなたと仕事がしたい」と思ってくれる相手を増やす。「他の人にはない、あなただけの視点」を持ち、「自分なりの物差し」を鍛えていく。

会社や組織など1か所に所属するよりは、複数の所属先を見つける。自分の視点を複数にして、オリジナルを打ち出す。たとえお金が稼げなくても、ライフワークを持つだけで十分。オンラインサロンや地域ボランティアに参加し、会社以外の物差しで自分を測ってみる機会を多く得た方が、自分の成長ポートフォリオをより色鮮やかにできる。

ライフワークは魂のごちそう。「これがあれば楽しく生きられる」と思えること。

ex)サーフィン好きだとして、ライスワークで最低限の生活費を稼げるなら、ライフワークを最適化できるように鎌倉へ引っ越すのも良い。

サーフィンすることはお金にならなくても、いつでもできることで、仕事へのやる気や日常の幸福度が格段に上がるなら、それはバランスのとり方がいい。

ex)林修先生は、人に教えるのが大好きってわけじゃない。しかし、教えることが1番効率よくお金を稼げるし、評価もされるし、だれからもありがとうと言われる。だから効率よく稼いであとは趣味のライフワークを淡々と楽しんでいる。

 

1番大事なのは、自分にとってそれが楽しいか、幸せか。

ライフワークを持つことで、生きがいを感じられるようになれば、ライスワークに対して割り切って取り組むことができる場合がある。1つの視点や他人の物差しに縛られないこと。失敗や他の人の目を恐れてチャレンジしなくなることが、成長を阻む要因となる。

「好き」なことをコツコツと楽しむことが、複数の視点をもち、自分なりの物差しを持って生きるためのプロセスにつながる。好きなことはどんなに小さなことでもいい。誰かに「ありがとう」と言ってもらえたらそれは幸せなギブ。

 

★「これがあれば楽しく生きられる」ものがライフワーク

 

④仕事を作り直して「天職」にする方法

今の職場や仕事の中で、自分の価値やライフワークに気づく方法もある。仕事で退屈せず、どこまでも成長していく人のほとんどはいつも夢中で幸せそう。自分なりの意識や美学を見出していくことに非常に長けている。自分の仕事を自ら設計し、仕事に対する意識や気持ちを変えていくことを「ジョブクラフティング」という。

1.社会的交流の質や量(範囲)を見直す

2.仕事の意義を広げる(目的を大きな範囲から見直す)

3.仕事の内容に手を加えてみる(課題を変える)

 

1は、そもそも人は本質的に他人と結びつきたいと願うもの。その習性を利用して、仕事を通じた交流にやりがいを見出す。

ex)ルーティン作業に退屈しないよう、ボランティアでいつもなら関わることのない部署の人や、チームとの交流を楽しむことで、仕事の手ごたえを感じている。

2は、仕事をする上で特に大切な意識設定

ex)スーパーの駐車場にいるスタッフでも時々高級ホテルのベルマンのように美しい所作をする。常に姿勢よく立っていて、しぐさがオーバーではなく上品で絵になる。きちんと挨拶もしてくれるから、いつもいろんなお客さんに話しかけられている。同じ誘導スタッフでも、自分の仕事の意義を「ただ誘導している」とするか、より広い視野から捉え直し、どのように意識するかで全く違う手ごたえが得られる。

3は、ある程度仕事に慣れてくると、退屈になってしまい気分が上がらなくなる。仕事をエキサイティングに感じられるラインを自分のレベルに対し、仕事のレベルが少し高い位にするとちょうど良い。少し不安を覚える位のレベルで設定した方が、ジャンプしたときに果実を取ったときの快感が大きく、エキサイティングになれる。自分で自分の仕事の課題を設計出来るようになると、自分が退屈になって疲れないようにの設計できるようになる。

ex)資料を作る時でも「質問が来るようにあえてこんな感じで書いておこう」とかホチキスを止める作業の1つでも「ガンガンに揃えてやろう」などとちょっとした工夫を自分で楽しむ力を持っている。

 

・没頭している人は、人を惹きつける

普段から退屈しないように自分で課題を設計していけるようになると、たとえ上司に言われた仕事だとしても夢中になれる。どんな作業も没頭体験に変えることができる職人のようにひたすらゾーンに入った状態を作れる。

ジョブクラフティングの達人たちは、普段の仕事では関わらない範囲まで人との交流を広げたり仕事そのものの意義を広げたりすることでいつもと違う景色を味わおうとする。

仕事に自分なりの意義を持って働いている人の姿は他者から見てとても気持ちの良いもの。仕事に「美学」を持っている人の所作はどこか人目を引く。それが嬉しくてさらに技術を磨くようになる。

仕事を工夫することに本人なりの意義や美学が重なっていくと良い循環にはまりブーストがかかる。単純作業という仕事でもその人にしかできない唯一無二の仕事になる。

 

★質や量・意義・内容を見直して仕事を唯一無二のものにする

 

⑤転職を捉え直してみる

転職しなければ成長できないわけではない。「好き」を下にしたライフワークを通して「ライフワークを強化するためにボランティアで好きを生かしてみる」

ex)会社での仕事が終わったら「子ども食堂」でボランティアをしている。

子どもと接することで「好き」が満たされること、会社では学べない幼児教育のスキルを磨けることが大きな成長のメリットにつながる。

 

自分の成長を主軸に捉えるなら、今ある範囲の中で手を広げることで成長できる。「好き」は人の成長を強く促し、新しい扉を開いてくれる。

 

★「好きなことに転職」よりも「好き」をギブすることから始める

 

⑥知る・わかる・できる・しているの振り返りループを回す

雰囲気を反芻するだけで終わらせると結局成長につながらない。

 

・4つの「振り返りの技法」

1.客観的事実

2.主観的感想

3.一般化(敷衍)

4.適用(3を検証するためにすぐやることの宣言)

多くの人は何を聞いたかを振り返る1と自分の心がどこに響いたかを振り返る2がごっちゃになる。何を学んだかをメモを取り、それを読み返しながら「何が響いたか」を振り返る。

ex)自分の強みに気づかされたとか弱みがわかったとか新しい視点を得たとか学んだこと(1)をどう自分に適用させられるかを考える。

いかに具体的な行動として(3)、自分の日常に落とし込むか(4)を考える。

「知る」「わかる」「できる」「している」の間にはいくつもの壁がある。

 

・身体を使うことが「やってみる」こと

具体的に行動するとはどのようなこと?

ただ話を聞いただけでは身にならない。実際に外に出てみて身体を使って調べてみる。やってみた後に「何ができないのか」「何を知らないのか」に気づく。習慣化することで、マーケティングの女が育つかもしれない。

セミナーの話で自分が興味を持ったとき「どうやって自分の行動に落とし込めるか」と言うところまでレールを引っ張る。後は日常の中で自走する。

アンケートにその行動宣言をする。いつやるのか、お金や時間を使っているのだから明日から自分が何を知るのかアウトプットする場と捉えて生かす。

 

★興味を持ったら「どうやって自分の行動に落とし込めるか」を考える

 

⑦成長を妨げる「思考停止ワード」

アンケートに書いている「心がけます」「イノベーションを起こしてみせます」「顧客策でがんばります」などは具体的ではない。

顧客のために何をしてどうやって会社の利益とのバランスをとるのか、考えなければならない。中身を熟考することから逃げている。まずどんな問題意識から生まれる目的かを明確にするべき。

「失敗するのが恥ずかしい」と言う思いから、踏み込むのを避けてしまう。そもそもセミナーや講演は自分に足りないものを明確にしたり補ったりする機会。「恥ずかしい」と躊躇する事は成長の妨げにしかならない。

 

・自分との議論を止めてはいけない

日常の会話でもあまり考えず「深い」「面白い」と漠然とした相槌をうち、その場から逃げようとすることがある。

本来ならついていけなくなるほど深く感じること、面白いと思う理由を話し込んで良い。ときには便利であるが、議論を避けると言う事は他人とだけでなく自分とも議論を止めてしまうことでもある。自分に理解できないことをごまかさない。理解できるまで「こっちの角度から考えてみよう」「あっちの角度から見てバリエーションを増やしてみよう」と思考し続ける。

 

★自分自身との議論をして、ありきたりの言葉に逃げない

 

⑧新しいジャンルの知識を30分だけで身に付ける読書術

 

1.まず自分が知りたいジャンルについて、アマゾンでキーワード検索する

該当ジャンルのうちトップセラーでレビューの評判の良い本から気になるタイトルをいくつかピックアップする。

2.次にGoogleで「本のタイトル名 まとめ」で検索する

1ページ目に出てきた結果を全て開き5秒位で読むか読まないかジャッジする。読まないページも削除せずに残しておき、気になったページのみ読む。読むべきは個人的な感想ではなく、本の引用部分や要約されている箇所。本を読んだ誰かが「これはためになる、面白い」と思って本から抽出した部分を自分好みにスクラップしていく。

3.記事を読みながらあまり深く考えず心が動いたものや気になるものを1つずつメモにコピー&ペースト

もう少し知りたいなと思ったら読まずに残していたページからも抜粋する

4.後は気が済むまで2から3を繰り返す

コピー&ペーストした数が多かった本は買う価値ありとみなしてカートに入れる

5.次の本も同じ作業を繰り返す

5冊ほど終わったらコピー&ペーストした5冊分をもう一度振り返りそこで吸収できることを終えたら作業は終わり

ここまでで基礎知識を得る方法。次からは知識を掘り下げる。

6.基礎知識が身に付く頃にはさらに知りたいキーワードが出てきたり、思いついたりする

さらにそのキーワードで検索をかけ1から5を繰り返す。

7.最後に1番読みたいと思った本を購入する

届いたらまず読み流して、必要な箇所をスクショして知識を掘り下げる。そこからさらに新しく知りたいキーワードは何かを考え1に戻る。

この方法を実践したら、実際に読んだ本の感想良かったところをFacebookやブログに書いてみる。アウトプットする事は最大のインプットになり、次の誰かの暮らしを機会につながる。

 

・月100冊の読書術の理由

本は全ページ読むもの→自分は何が知りたいかと言う目的設定をきちんとして読む

200ページの本につき3分位。最後まで読むのは20冊に1冊。

 

1.目的を設定し、ページをパラパラとめくり、自分の目に止まったところだけ読んでみて「これ以上この本を読むべきか」を判断する。

2.読むべき本だと判断したら、次はどんな情報が知りたいか、目的を更新しながらもういちどパラパラめくる。

3.2週してもこの方が気になると思ったら次は気になるページを思い切って聞き取り(スクショ撮り)そこだけ読む。

 

たとえ理解できなくても精読せず、24時間後、3日後、7日後…に読み返す。その場で理解できないことでも反復して脳に定着させておけばある日突然すっと理解できるようになったりするもの。

たとえ最後まで読まなくても、多くの本に目を通す事は有益な情報収集になる。自分の生涯を変えるような素晴らしい本に出会う可能性が上がる。

 

★すぐに本を読まずに「まとめ」の検索から始める

 

⑨情報分析は「分類」である

「情報分析」の8割は分析ではなく分類。自分が知っている過去の情報のどれかに当てはめている。分析がうまい人は「分類」がうまい。

 

ex)トランプ大統領を分析するならまず政治の歴史を抑え、本人の生い立ちを調べ国の歴史や歴代トップの傾向などのあらゆる情報を集めそれを分類する。

それを本人を前にして「あなたってこうですよね」と当てはめていく。

やっている事は情報の分類に過ぎないが、言い当てられた本人は「自分のことを分析された」と思うから驚き、一目置いたりする。自分のことを自分以上に知っているような相手を取り込んでおこうと思うこともあるかもしれない。

 

経営者と会うときは、その会社の歴史やその人がどんな選択をする傾向があるか見る。さらに「何を捨てたか、何をしなかったか」を見る。

どうしてあの選択肢をしてたのかについての質問をすると相手を喜んでくれて、捨てきれないからのこだわりも見えてくる。

情報分類するフォルダをいくつも持っておく。

多くの人の価値観を理解しておくことで分類できるようになり分析できるようになる。

 

★情報のフォルダをいくつも作っておこう

 

⑩働き方はいつからでも変えられる

自分で設定した目標に向かって自分の習慣を変えていく。

自分の行動の半分以上は習慣化されたことをやっているから1週間がすれば「やる気が出る、でない」で悩む必要がなくなる。何から始めたらいいかわからない人は習慣化しやすいことから始める。

ex)漫画を描いてみたい

目標をいきなり「月に2本新作を投稿する」としないで「1日15分何も思い浮かばなくてもいいから机の前に座ってみる」ことにして習慣化。慣れてきたら手のスケッチ、思いついたことをメモと少しずつ手が動くようになる。

 

小さな階段を自分に設定していく上で大切なのは「どれだけ自分甘やかせるか」。最初の1歩を踏み出までのハードルが高いだけで、始めてしまえば苦手なものでも案外脳が騙されて気楽にできるようになる。

自分のやりたいゴールを細分化し、その階段を上っていくためには何が足りなくて何が足りているのかをまず整理する必要がある。

 

・いつからでもいくつからでも始められる

「もう歳だから」と諦める、焦るくらいならまずは小さな一方踏み出す方が楽しい。

小さなギブと「ありがとう」から始める。

 

★誰でもはじまりは小さな一歩から

 

読んだ感想

新課程の変化に対応していこうと定期試験の問題作成で改革をしていても、去年はこうだったから、今までそういう風に聞いてないから、と上から却下される。そんな感じでどうやって観点別評価するのだろう?というか、新課程になってるのに、これまでと同じことを続ければ良いと思っているのはなぜなんだろう?

私は少なくとも3年前の高1にした授業と今の高1にしている授業は変えている。発問を変えているし、HRの内容も変えている。

 

肩書きが通用しない社会で、自分のできることを見つけるために、新しいことにチャレンジ意識的にしている。ライフワークに関しては教師をしていて、やりがいは感じるけど、新課程に対して授業レベルであまり変化をさせていかない今の学校は職場として、やりたいことができているとは言えない。だからこそ、定時でとっとと仕事を切り上げて、その後の時間を有効活用したい。

今のところ、囲碁とハブルータと花文字と読書と毎日のブログ更新を続けていく。