Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【アンデルセン童話】みにくいアヒルの子

内容

春のお池で、アヒルの親子が楽しそうに泳いでいます。

おやおや?ひな菊みたいな黄色のヒナたちに、1羽だけ、灰色の大きなヒナがまじっています。

この子は『みにくいアヒルの子』と呼ばれていました。

やぁ~い、やぁ~い、みにくいアヒルの子やぁ~い。

かわいそうに、一羽だけ格好が違うことできょうだいにいじめられ、ついには、お母さんアヒルからも嫌われて、池から追い出されてしまいました。

その様子を見ていたのは、近くに住むやさしいおばあさん。みにくいアヒルの子を不憫に思い、家に連れて帰ることにしました。

ところが、その家にはいじわるなネコとニワトリが住んでいたのです。

みにくいアヒルの子は、おどろいて逃げ出し、もうだれにも見つからないところで暮らすことにしました。

そうして季節はすっかり寂しい秋になりました・・・

みにくいアヒルの子がいつものように草むらに隠れていると、この世のものとは思えないほど美しい光景を見ました。

白く大きな白鳥の群れです。みにくいアヒルの子も真似をしようと翼を広げてみましたが、灰色の自分の羽を見てガッカリしてしまいました。

やがて寒い寒い冬がきて、冷たい雪が全てを覆いつくしました。アヒルもニワトリも、仲間と集まり寄りそって過ごす季節を、みにくいアヒルの子はひとりぼっちで耐え、あたたかい春がくるのをしんぼう強く、じっと待ちました。

ある晴れた日、陽気な日差しにみにくいアヒルの子は久しぶりに目を覚ましました。

やっと、春がきたのです。

うれしくなって池に近づくと、水面にハッと目を奪われました。成長した大きな翼を広げてみると、かつて憧れた美しい白鳥の姿が映っているではありませんか。

みにくいアヒルの子は、実は白鳥の子だったのです。

湖の向こうから本当の仲間たちが現れて、立派に成長した若い白鳥を、やさしく迎え入れてくれました。

あの冬の日に憧れた光景がやってきました。みにくいアヒルの子は、白く美しい羽根で自由に空を飛び回りました。

そして、仲間といっしょにいつまでも幸せに暮らしたということです。

 

 

ハブルータの材料として

無料 絵本・童話 iPadで読み聞かせできる絵本・童話

このサイトのデジタル童話の内容をもとにはじめてハブルータをした。

絵本ハブルータをするときは、お互いに同じ話の内容をもとに質問を作るので、同じサイト(ストーリーの細かいところなどが本やサイトによって少し違うものがある)で取り組むと良い。

 

このときのハブルータのやり取りのメモはちょっとしか残っていなく、質問も4つの項目に分けて考えていなかったし、そもそもハブルータのやり方をいまいちわかっていない状態でとりあえずやってみた感じだったので、マインドマップにしっかりまとめられるものではなかった。初心者講習で出た質問内容を残しておく。

実践ブックに、質問例が載っている。

ハブルータを続けていくと、自分が考えることでも、時間が経つにつれて変わっていくもので、あの時はこう考えていたんだな、と振り返るものになると思う。質問内容についてもそうだし、その質問にどのように答えるかも変わっていくように思う。

 

・もしも白鳥の群れの中にアヒルの子が生まれたらどうなるだろうか?

・なぜ色の違うヒナが混ざっているのだろう?

・どうしたら、グレーのヒナ(みにくいアヒルの子)はまわりに認められるのだろう?

・自分が他の人と違うところはどこだろう?

 

みにくいアヒルの子はどんな気持ちだったのか?

・自分が白鳥だと知って羽を広げて大空を飛ぶとき、アヒルの子はどう思ったのだろうか?

みにくいアヒルの子は、どこからどうやってアヒルの親子のところに来たのか?

・そのとき親鳥はどんな反応だったのでしょう?

・本物の白鳥の子はグレーのふさふさした愛らしい姿なのに、アンデルセンはなぜこんなにみにくい姿に描写したのか?

・あなたにとって「みにくい」と「美しい」の基準とは?