内容
もともと地球上の人々は、同じ言葉を話す1つの民族でした。
東方に移動しながら生活し、やがてシュメールという土地にたどり着きます。
人々は神が作った石の代わりにレンガを、漆喰の代わりにアスファルトという技術を生み出し、それらを用いてとある物を作ろうと考えるのです。
「我々の街と、天に届くほどの高い塔を作ろう」と。人々は技術を手に入れたことで、傲慢になり、自分たちの力を示すために名をあげようと思いました。
その様子を見た神は、人々が神の力を脅かすのではないかと危惧します。
そしてこの状況になったのは、全ての人が同じ言葉を使う民族だからだと考えたのです。
そして神は、1つだった人々の言語をバラバラにし、地上を混乱させました。
お互いを理解できなくなった人々は散り散りとなり、街づくりも中止になりました。シュメールにある古都の名の「バビロン」とヘブライ語で混乱するという意味をもつ「バーラル」という言葉から、この塔は「バベルの塔」と呼ばれるようになったと言われている。
教訓
「言葉」と「コミュニケーション」は、人々の団結に必要不可欠なもの。自らをわきまえない傲慢は破壊を招く。ときに自らの身を滅ぼすこともある。
「神と対等になりたい」という野心からくるもので、自分たちの技術が神に対抗しうると誇示して、塔を作ろうとしたことで起きてしまったのである。