Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【タルムード】鳥の羽のようなおしゃべり

内容

あるところに、おしゃべり&大ほら吹きの女性が住んでいました。村人はその女性のおしゃべりとほら吹きにうんざりして、ラビの元を訪ねました。

人々はこの女性によって、自分たちがどれほど迷惑を受けているかをそれぞれ訴えました。

「あの女性は、アリを見ても牛を見たというくらい、ほら吹きなんです!」

「あのおしゃべりな女性は、私が少し昼寝をしていても、1日中寝ていたと言いふらしました。」

「あの女性は、私には『あら婦人!とても素敵なお洋服ね。』と褒めておきながら、他の人には『年甲斐もなくあんな派手な服を着て・・・』と悪口を言って歩くのです。」

ラビは人々の言葉に耳を傾けていました。そしてこの女性を連れてこさせました。

「あなたは、どうして村人のことをあーだこーだと言って、問題を起こすのですか?」

ラビが訪ねると、女性は笑いながらこう答えました。

「私は特別なことは言っていませんよ。実際よりもちょっとだけオーバーにして話すクセがあるだけです。ただ、それも話をおもしろくしようとするからです。ただ私がちょっと話しすぎなことは事実です。」

ラビは少し考えてから、大きなかごをもってきました。そして女性にこう言いました。

「このかごを村の広場に持って行って、中に入っているものを道に1つ1つ置いてから家に帰ってください。そして数時間後にもう一度広場に行って、置いて帰ったものをまた集めてきてください。」

女性は言われたとおりに広場へ行き、かごを開けてみると、たくさんの鳥の羽が入っていました。良い天気で風もそよそよと吹いていました。

女性はラビの言葉通りに、羽を1つ1つ広場に置いてから家に帰り、また数時間後に広場に拾いに戻りました。しかし羽は広場のあちこちに散らばっていました。すでに飛んで行ったものもたくさんありました。

女性は羽を数枚しか拾うことができませんでした。それを見たラビはこう語りかけました。

「度が過ぎたおしゃべりやほら吹きは、そのかごの中の鳥の羽のようなものです。1度口から出たものをもう一度拾い直すことは大変難しいのです。」

女性は自身の過ちに気づき、もう2度と他人のおしゃべりやほら吹きを言わなくなりました。

 

 

もしあなたが悪の衝動に駆られたら、それを追い払うために何かを学び始めよ。

何かに悩んだとき、相手に何かをしてもらうのを待つのではなく、期待はそこそこにしておいて、自分は自分のやるべきことをきちんとする。相手からの反応を待っている時間がもったいない。モヤモヤしたことに悩んでいるよりも、自分の人生を生きるために、新しいことを学ぶ方がこれから先ずっと役立つ。モヤモヤ悩む時間がなくなるくらい、自分の予定を入れて忙しくする。