内容
時のはじめ、神さまはご自分が創造なさったもののうちに身をかくそうと思いたたれたーーー伝説はそうつたえています。
どのようにして事を運ぼうかと神さまが思いめぐらしておられたとき、天使たちがまわりにあつまりました。
「わたしは自分が創造したもののうちに身をかくそうと考えている」と神さまは天使たちに言われました。「たやすく見つからないようなところにかくれる必要があるのだよ。わたしが創造したものたちは、わたしを探しもとめているあいだに、霊において、また理解力において成長するだろうからね。」
「地中深く身をおかくしになったらいかがでしょう?」と天使の一人が言いました。
神さまはしばらく考えてからお答えになりました。
「いや、人間は間もなく地を掘りおこす方法をおぼえて、土の下に埋もれている宝をことごとく見出すようになる。わたしが地中深く身をかくしても、たちまち見つかってしまうだろう。それにわたしを見つけることにかまけていては、彼らは成長することができない。」
天使たちは適当なかくれ場所を思いつかず、黙りこんでしまいました。ひとしきり沈黙がつづきました。
「思いつきました!」とべつな天使が言いました。「神さまご自身がおつくりになったものの奥深くにおかくれになったらいかがでしょうか?人間にしても、自分の心のうちは探さないでしょうから。」
「それはいい考えだ!」と神さまはうれしそうに言われました。
そんなわけで、神さまはつくられたすべてのものの奥深くひそかに身をおかくしになりました。そのつくられたものが霊において、理解力において十分に成長し、自分自身の秘密の核への大いなる旅にあえて出発しようという気になるまで、神さまはそこにかくれひそんでおられます。つくられたものは、自分の核のうちに自分をつくられた方を見いだし、永遠にわたってふたたび神さまと結ばれるのです。
こういう神様の考えていること系の話は結構難しい。
大きくとらえているからなのか広い考えで、すっと心におちてくる内容ではないから???となってしまう。何年か経ってからまた読んでみると、また思うことが変わるのだろうか?