Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【読書記録】お腹の中の赤ちゃんに読み聞かせる 0歳からの論語 第6章

第6章 理想の人

 

①正しいことは何かその一点で決める

 

「君子は義に喩り、小人は利に喩る。(くんしはぎにさとり、しょうじんはりにさとる)」

君子は、それが正しいか正しくないかで物事を判断するが、小人は、利益があるかないかですべてのことを判断する。

 

これは結構難しい。わかるんだけど、利益を求めてしまうことが結構あるからギクッとなる。少し安いスーパーへ行くとか、~日まで〇〇%OFFにはつられてしまう。ポイントカードとかも使うし利益を求めていることは仕方ないところもある。ただ、大事なことの判断は利益ではなく、正しさで判断するべしということだなと思う。

 

 

②仲間と一緒に学ぶ

 

「君子は文を以って友を会し、友を以って仁を輔く。(くんしはぶんをもってともをかいし、ともをもってじんをたすく)」

君子は、(詩書礼楽などの古典の)学習のために友人を集め、その友人のおかげで、仁の徳を磨くことができたのだ。

 

仁は1人では育たないし、発揮する場所もないということ。心を許せる仲間や友だちがいてこそ育まれるもの。良い仲間と切磋琢磨することが大事ということだと思う。

特に勉強(学問)だけに夢中になっていると、仁を忘れがちだから意識して人と一緒に勉強することは良いことなんだなと気づいた。

 

 

③経験者に話を聞いてみる

 

「故きを温ねて、新しきを知れば、以って師と為るべし。(ふるきをたずねて、あたらしきをしれば、もってしとなるべし)」

昔の人の教えや過去のことについて学習し、そこから新しい考え方や取り組み方を見つけられれば、人を教える先生となることができる。

 

これは一番好きな四字熟語。温故知新はずっと意識している気がする。本を読もうとか、人の話を聞きながら何か1つは学ぼうとかはそこからきている考えなのかもしれない。これまでにあるものから学んで、新しいものを生み出していくことをしないと、ただこれまであるものだけでは自分も社会も成長しないから。人に教えることを仕事にしているからこそ軸としていることなんだと思う。

 

 

④心に余裕を持つ

 

「君子は泰かにして驕らず。小人は驕りて泰かならず。(くんしはゆたかにしておごらず。しょうじんはおごりてゆたかならず)」

君子はゆったりと落ち着いていておごり高ぶらないが、小人は反対におごり高ぶっていて、ゆったりとした落ち着きがない。

 

教師になりたての頃の自分に聞かせたい。ゆったりと落ち着くことが大事。生徒へ教えるときに怒っても伝わらない。自分が疲れるだけ。教えるときは諭すことも意識しないと、カリカリトゲトゲしていては伝えたいことが伝わらない。

教師だから考えていることすべてが正しいとは限らないし、生徒の考えていることを聞いてはじめてわかることもある。

 

 

⑤見ていてくれる人は必ずいる

 

「徳は孤ならず、必ず隣有り。(とくはこならず、かならずとなりあり)」

徳(正しいことができる力)を身につけた人は、ひとりぼっちにはならない。近くに住んで親しんでくれる人がきっと現れるものだ。

 

これは、どんな人と一緒に生活していくかを考えることにもつながる。それを見極めないと、正しいことを身につけて実践していく自分が疲れてしまう。近い考え方をする人と考えていることを伝えあって、違いを認めて暮らしていく方が自分と相手のバランスが保てる気がする。そういう人と出会えることが人生において宝になるんだろうな。

遠い考えの人であるとそれを理解しようとするのに力を結構使うことになる。それができる、そうしたい場合は、新たな価値観を知る機会になるだろうからそれもまた勉強ではあるけど、日々の生活にかなりのパワーが必要になってそれだけで疲れそう。