内容
ある人が、市場で上着を1枚買った。
家に帰って、その服を着てみるとポケットから宝石が出てきた。
その瞬間、その人の脳裏には2つの思いが湧いてきた。
「私が買った上着のポケットにあった宝石なんだから自分のものにしてもいいのではないか?
そもそも宝石が誰のものか分からないんだから」
「でも、私のものじゃないのは確かだ。これは店に返すのが正しいだろう」
2つの思いに苦しんだあげく、賢いラビを訪ねていった。
ラビはこう答えた。
「あなたが買ったものは上着ですよね?宝石ではありませんでした。店に返すことが正しいのです。
ただ、店に行くときには必ず子どもを連れていきなさい。
そうすれば宝石よりも尊い大切な事をあなたは子どもに与えることになるでしょう」
人に何かを教えるときは、実践させる、実際に見せるのが効果的だということかな。確かにただ聞くよりも、そのやっている姿を見せた方が記憶にも残るし、再現しやすい。まずはお手本を見せるべきだということだと思った。