Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【タルムード】用心しすぎたアラブの商人

内容

あるときアラブの若者が商人としては人て砂漠の横断に出ようと考えた。

若者「横断の途中で砂嵐にあうと何日も足止めをくらうなー。用心のために多めに水を持っていこう。」

と3日の行程に必要な水3樽の倍の6樽を持っていくことにした。

若者「待てよ。1頭のラクダで水6樽は運べないなー。」

そこで6樽の水を運ぶためにラクダを2頭買った。

若者「まあ、ラクダは次の町に着いたら売ればいい!」

旅に出ると砂嵐はなかったものの、途中で樽の重さにラクダがへばりまったく歩けなくなってしまった。やむを得ず、若者はラクダを捨てて、1番大切な荷物だけをもって歩くことにした。

ところが半日も歩かないうちに、砂嵐が来て方向が全く分からなくなってしまった。

そしてその場に留まり、砂嵐が収まるのを待つことにした。砂嵐は3日3晩続き、食料は尽きてしまった。4日目の朝、ようやく砂嵐は収まったが、若者には荷物をもって歩く気力は残っておらず、大事な荷物を捨てて、命からがら近くの村にたどり着いた。

若者はラクダ2頭と大事な荷物もすべて失った。

 

過剰な用心は良い結果を生まない

用心せずに楽観的に生きればいいということでもない。

自分だけで解決策・対応策を考えるのではない。

・横断に成功した先輩商人にアドバイスをもらう

・横断で苦労した商人にどのように苦労したのかを聞く

・地理、気象現象について学ぶ

など事前調査と情報分析をするのが良い。

用心を重ねて、ある1つの心配に目を向けて、他のリスクに目を向けずに行動に出ると、予想外の結果になってしまう。

適正に判断して、心配や不安から物事を判断しない。

頭をフル回転させて、心配をするのではなく、どうすればよいのかを考える。

 

とりあえずやってみようと試すのも良いが、過去の先輩の経験を聞いて事前に調べられることは調べ、準備して臨むことでリスクを減らすことができる。事前の準備に最も時間をかけることが大事だなと思う。