Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【読書記録】人は話し方が9割

人は話し方が9割

著者:永松 茂久

 

あらすじ

会話がうまくなる方法は、苦手な人との会話を避け大好きなと話す時間を増やす。

 

第1章 人生は「話し方」で9割決まる

1.「話のうまい人」の人生は、なぜうまくいくのか?

・今のあなたの話し方、周りにいる人の影響を受けた結果

人は幼い頃から「言葉」「周りの人の話し方」の影響を受けて育つ。

自己肯定感の高い大人たちから育てられた子どもは、自己肯定感が強い。

・「いい話し方」は時代によって変わる

今の日本では言葉、話し方、コミュニケーションの「見える化」が必須。

いかに話すか?いかに伝えるか?が人間関係を作っていくための大きな要素。

(コツ1)話し方がうまい人はが周りにいる環境に身を置く

 

2.話す力は「スキル」より「メンタル」

・自己肯定感が上がると、話すのはこんなに楽になる

1度や2度の失敗で「話すことが苦手」という強迫観念をもつ必要は全くない。

自分をラクに楽しく肯定できれば、確実に話し方はうまくなる。

・相手の言葉を必要以上に重く受け止めない

人によって感じ方はそれぞれ。この人はこう受け取るんだなと受け止める。

・話している相手を否定しなければ、相手もあなたを否定しなくなる

相手との間に「否定のない空間」を作る。

人は自分を肯定してくれる人を肯定するようにできている。

(コツ2)「否定のない空間」に身を置いて、自己肯定感を高める

 

3.普通の人が簡単に話せるようになる「3つのコツ」

・「否定のない空間」に身を置くと誰とでも話せるようになる

否定禁止:マイナストークで未来を語るとどんどん暗くなる。大切なのは意見や感想がどんどん出てくる場にすること。正解を出さなければいけないという思い込みを捨てる。

笑顔でうなずく:人の心の扉をあけて、安心を生み出す。何かを人前で発表するときには誰でも緊張する。その中にうなずきながら聞いてくれる人がいたら自然と話せるようになる。パフォーマンスは力んだときより、リラックスしたときの方が上がる。

プラストーク:前向きな話は人を元気にする。人を褒めること。感動した話をすること。現状を良くしていこうとすること。明るい言葉が明るい空気を作る。

・過去の傷を癒すと、人は自然と話せるようになる

自分自身を全肯定してくれる場所に身を置くことで傷は癒される。

(コツ3)「否定しない」「うなずく」「プラストーク」の3つで劇的にうまくなる

 

4.コミュニケーションの達人だけが知っている三大原則

・能力があるのに、話し方で損をしている人

人間関係で大切なものは、人柄、物事の見方、考え方。いくらいいものを内に秘めていても、話し方を間違えてしまうと、魅力は伝わらない。

・話し方における「微差」とは?

人は誰もが自分のことが1番大切であり、自分に1番興味がある生き物である。→話すときに、1番興味のある「相手自身」のことを主役にすれば、自然に相手の感情は高まっていく。

本来誰もが自分のことを認めてほしい。自分のことをわかってほしいと熱望している。人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる。

(コツ4)人は自分に深い関心を寄せてくれる人を好きになる

 

5.話し方は「聞き方が9割」

・「いかに話すか」より「いかに聞くか」

話し方において1番大切なことは、聞くことである。

相手の自己肯定感(自己重要感)を高めるのに最も有効なのが「聞き方」をマスターすること。

 

6.話し方を変えて、人生が激変したある営業マンの話

・自分のことばかり話しすぎていませんか?

「自分の話したいことを2割に抑えて、とにかくお客さんがあなたに何を求めているのかをしっかりとヒヤリングするスタイルに変えたら、売り上げが倍になりますよ。」

・聞き役に徹すると売上が5倍に増えた

見た目や雰囲気も親しみやすい顔つきに変わった。お客さんが困っていることは何だろう?どんな風に役に立てるだろう?と考えて聞く。

(コツ5)「話す力」より「聞く力」を磨く

 

7.「聞く力」のおかげでどん底から這い上がることができた

・得意なはずの話し方で空回りばかりしていた私

「なぜ俺の話を理解してくれないんだ?」と心の中でいつも周りを責めていた。

・「我」は話し方に現れていた

自分の言いたいことしか言わない、言いたくないタイプ。自分の話が中心で、誰かが話しているときは「いつ終わるかな」と自分の出番で話すことはかり考えている。相手を論破したい。

・「聞き役」に回ると、急に業績が伸び始めた

外に勉強に行くゆとりがない。「まず聞こう」と自分自身のスタイルを変える。すぐには根付かない。トライ&エラーを繰り返す。相手を理解することからすべては始める。

(コツ6)聞くことに徹すれば、人生そのものが変わる

 

8.聞き上手の達人がやっている「3つの表情」

スティーブ・ジョブズ流 女性の口説き

「この人はどんな人で、どんなことに興味があるのだろう?」と相手に関心を寄せることがファーストステップ。相手の女性が本当に何を望んでいるのかを見極めることが重要。相手を観察して、相手が本当に求めているものは何かを真剣に探そう。

・好かれる人がやっている「3つのリアクション」

人は誰しも、自分の気持ちをわかってほしい、自分の話を聞いてほしいという欲求がある。自分の話を聞いてくれる人のことを大切に思う。

周りの人の話を興味をもって聞いているか?自分のことばかり話していないか?相手に自分がいかに関心を寄せているかを伝えることが大事。

(コツ7)「顔の表情」「声の表情」「体全体の表情」

笑顔で聞き、自分の感情を言葉に乗せ、身振り手振りを使って相手にリアクションする。

 

9.相手に9割しゃべらせる「拡張話法」

感嘆→反復→共感→賞賛→質問

①感嘆

言葉の後に「!」「?」「♡」「♪」をつけるように感情を込める。「ー」と感嘆詞を伸ばして感情を乗せる。

②反復 ③共感

相手と同じ表情で、ときに勢いよく、時に静かに繰り返す。

「わかります」「大変でしたね」「よかったですね」「つらかったね」などと寄りそう。

④賞賛

素敵、すごい、さすがなどマークを10倍くらいいれるイメージで。

⑤質問

相手の話を中心に展開させていくためにその後を追いかけて聞く。

それで?そこからどうなったの?もっと聞かせて。今はどう?など。

いいタイミングで質問が入ると相手の話にどんどんドライブがかかる。

メインで話すのは相手で、あなたは聞く側だとしても主導権はあなたにある。

(コツ8)自分が「話す」のではなく、相手の話を「広げる」

 

10.キーワード集を作って「拡張話法」を自在に操る

「そうだね、わかるよ」「大変だったね」「そうなんだ、よくがんばったね」「よかったねー、私も嬉しい」「へー、それはすごい」「やっぱりー」「さすがだね」「うん、なるほどねー」「へー、それでどうなったの?」「おもしろくなってきたね」「とても勉強になりました」「ありがとう、本当にうれしい」「大丈夫、必ずうまくいくよ」「私はあなたの味方だからね」「一緒に考えよう」「あなたのおかげです」「助かります」「これからもよろしくお願いします」

その場しのぎで話すのとでは結果が違うものになる。

これらのキーワードに、あなたなりの質問を使って、相手の言いたいことを広げる。

(コツ9)話を広げるためのキーワード集をあらかじめ作っておく

 

11.「トイレ」「天井」「スマホ」で「拡張話法」を自分のものにする

・無意識の力を使うと、キーワードは簡単に覚えられる

習慣化する。ぼーっとしている状態のときに目に付く場所にキーワードをはっておく。

(コツ10)「トイレ」「天井」「スマホ」の3つを活用して身につける

 

第2章 「また会いたい」と思われる人の話し方

 12.うまく話そうとするから話せなくなるのだ

・一番大切なのは思いやスタンス

何を伝えたいか、どういう意識で相手と接しているかは会話ににじみ出る

・理君をしてる

開き直る。焦らない。じっくり言葉を選んでゆっくり話せば良い。真意を相手の心に届けられれば良い。相手と向き合いは、通じるべきものは必ず通じる。

(コツ11)じっくり言葉を選びながら、自分のペースで話す

 

13.苦手な人に自分から話しかけるのはやめなさい

・沈黙は悪いことではない

話すことがないなら話さなければ良い。

・話しやすい人との時間を意識して増やす

会話が難しい人との距離を無理に詰めなくていい。できる限りする。まずは自分の話やすい人とだけ話すことで会話力を磨いていく。

いきなりラスボスを倒すことができない。小さな成功を積み重ねていくことから始める。

(コツ12)自分が話しやすい人だけ話すことで、会話力を磨く

 

14.褒め方にもコツがある

・なんでも褒めれば良いと言うわけではない

人は言葉を発する人の気持ちを感じ取るセンサーを持っている。

大切なのは相手が何を大事にし、どこを褒められると嬉しいのかをしっかり観察して心から褒める。

・ここぞと言う時に使うと効果的な「やっぱり」

普段一緒にいる人から褒められると嬉しい。普段から思っていたと言うメッセージになる。

・「ぼそっとつぶやく」に秘められたすごい威力

日本人は褒められたら謙遜してしまう。独り言でつぶやく。男は単純である。

(コツ13)ここぞと言う時に「やっぱり」と「独り言」を使う

 

15.「正しい話」より「好かれる話」をしよう

・自分が話したいことでなく相手が求める話をする

押したら引かれる。「お役に立ちたい」と言う気持ちで話す。

・「正しい話」ではなく「好かれる話」をする

また「会いたい」と思われる人になる。

・売り込むのではなく、相手に役立つ情報を届ける

人として好かれるかどうか。非効率に思えてもそれが大きなチャンスになる。

(コツ14)「相手に好かれる話」「相手にメリットのある話」をする

 

16.名刺を受け取ったらすぐにしまってはいけない

・「肩書」の前に「相手の名前」を覚える

相手の名前を繰り返し言うことで頭にインプットする。初対面で名前を聞いたらすぐに相手の名前を呼ぶとうまくいく。できる限り相手の名前から会話を始めること。

・名前を覚える人は愛される

自分の名前を頻繁に呼ばれると、自分自身が受け入れられた感じが伝わる。2回目以降会ったときに第一声で相手の名を呼べば好感度が上がる

(コツ15)相手の名前を覚えてすぐに呼び始める

 

17.「あなた」を対応して、自分のファンを作る

・「あなた」を多用するとなぜファンが増えるのか?

誰もが心の底では自分のことが大好き。そして話の中の主役にしてくれる人の事は好きになる。

・「あなた」は相手を話の主役にする事は

楽しい、幸せ自分軸の言葉

「あなたと会うと安心する」「いつも気持ちの良い対応をありがとう。あなたのそんなところが好き」「あなたみたいになりたいってみんな言ってるよ」相手軸

(コツ16)「あなた」を多用して相手を会話の主役にする

 

18.人を巻き込む話し方ー「説得」するより「勝手に楽しむ」

・人が勝手に楽しんでいる人に「巻き込まれたくなる」

楽しそうな人には巻き込まれたくなる。

・巻き込まれた人はあなたの「最強の協力者」になる

人は無理矢理説得されて参加するよりも「いいなぁ」「楽しそうだな」と自ら参加した方が意欲が高く取り込める。まずは自分がワクワクすること。

(コツ17)自分自身が楽しむことで周囲を巻き込む

 

19.相手との共通点は「食べ物」「出身地」「ペット」で探そう

・自然と会話が始まる鉄板ネタ

人間誰しも何かしらの趣味嗜好があり、それを誰かと共有したいと言う気持ちがある。共通点が見つかると盛り上がり、一気に打ち解ける。

・明るく話せて、広がりやすい「食べ物ネタ」

男性:ラーメン、カレー、肉料理

女性:パスタ、スイーツ

・「出身地ネタ」で意外な共通点を見つける

相手の出身地の名物、行ったことがあればその経験。

・日本人の7割が興味を持つ「ペットネタ」

3世帯に1世帯がペットを飼っている。Facebookで検索して共通点を探す。

(コツ8)鉄板ネタ3種を積極的に活用して相手との共通点を探る

 

20.人は「笑わせてくれる人」より「一緒に笑ってくれる人」が好き

・大好きなあの人と話しとき、つい力んでしまうあなたへ

思っていることの半分も話せなかった、どうでもいいことばかり話して肝心なことが伝えられなかった。

・女性にかけると効果てきめんのキラーワード2

「あはははは、それは面白いですね!それでどうなったんですか? 

「あははははうける、もっと聞かせてよ」

女性は男性以上に共感してもらうことに喜びを感じる

(コツ19)大切な人と一緒に笑うと距離感は一気に縮まる

 

21.一生使える自己紹介の作り方

・自己紹介の悩みは1回の作成で一生解決(3ステップ)

①自分史を書く②プロフィールをまとめる③キーワードを絞り込む

なぜ今の仕事をしているのか?今の自分はどんな喜びややりがいを感じているのか?今の自分ズバリ表現する言葉。感謝を入れた自己紹介をする。

(コツ20)「経歴」よりも「思い」を込めると相手の心に響く

 

22.最強のネタ帳「しくじりリスト」を作る

・「しくじり」こそ最強のネタ

失敗談を集めてネタにする。過去にさかのぼってリスト化しておく。

・失敗談が相手を安心させる1番の処方箋

失敗談は人の共感を乱すもの。あなたの評価を下げることにはならない。さらけ出して笑いに変えることができるあなたに人は大きな安心感を覚える。

(コツ21)しくじりリストを作って、失敗談をタイミングよく話す

 

3章 人に嫌われない話し方

23.「嫌われない話し方」は「好かれる話し方」以上に重要

・結局人生を左右しているのコミュニケーションである

人生の大部分を占めるコミュニケーションが楽しいか不快かで人生は大きく変わる。相手の感情を害さない話し方をすることが大切。

・まずは「好かれること」より「嫌われないこと」

プラス軸の感情とマイナス軸の感情を行ったり来たりしている。

相手のメモリが悪印象のほうに大きく振れるとゼロに戻すために相当な努力が必要となる。

(コツ22)話の上手い人は「嫌われない話し方」のコツを身に付けている

 

24.話上手な人は、余計なひと言を言わない

・なぜあの人は嫌われるのか?

なぜ今この人こんなことを言うんだろうと思う言わせるようなことを言う人がいる。

・何でも正直に言えばいいと言うものではない

自分が嫌いなものだとしても、相手の感情に寄り添う言葉を発する。

・「口は悪いけど良い人」なんていない

心の中にない言葉を口からは出てこない。

相手に共感する言葉、寄り添う言葉でコミュニケーションをつなげていく。

(コツ23)相手の気分を害する余計な一言を言わない

 

25.正論は「ストレート」ではなく「変化球」で伝える

・「正論」だからこそ伝えるときに注意が必要

正しすぎる世論は相手の逃げ場を塞いで追い込んでしまう。

・相手への愛が嘘方便にする

相手がよしとしてやっていることも周囲から見ると押し付けがましく迷惑なこともある。相手を傷つけないように正論を伝える。

EX)先輩が言ってくれたんだけど

・相手と自分を同じ目線に置いて話す

正論のまま言う事は、間違っていると正面から相手を傷つけるようなもの。相手も身構えて臨戦態勢をとってくる。

EX)私も同じ間違いをしたことがあるのですが

私も昔上司から来られたのですが

と相手と自分を同じ目線に置く。寄り添いながら共感を得るようにする。

(コツ24)「正論」は相手と自分を同じ目線に揃えて言う

 

26.悩んでいる人の心を軽くして気持ちよく話してもらう方法

・悩んでいる人にポジティブアドバイスはいらない

相談に来る人は結局「とにかく話を聞いてほしい」「共感してほしい」「自分のことをわかって欲しい」。プラス方向に転換したいと思っているわけではない。

・アドバイスするときは意見を押し付けないように慎重に

アドバイスを求められたら、あくまで客観的かつ謙虚に答える。

EX )これはあくまで私の1意見だけどこんな考え方もあるんだと思って聞いてね。

結論を決めるのは相手。こうすればいいと思ってもぐっと堪える。

・悩んでいる人はあなたがそばにいるだけで良い

「一緒に考えよう」解決策を提示するのではなく、共に悩み共に考える。心が落ち着いてくると、人は自然とポジティブな方向に話を運ぶ。

(コツ25)悩んでいる人には「一緒に考えようね」でまず感情に寄り添う

 

27.肩書や立場によって話し方を変えない

・周りの人が静かに引いていく人

誰に対しても感謝の念を込めて接していれば自然と「お願いします」「ありがとうございます」の一言が出るもの。

・人はあなたの話し方を意外と見ている

言葉や態度は自分の意識によって変わる。人の進化は日常で接する周りの人たちに対してどういう言葉や態度で接するかと言うところに現れ、周りの人たちはそういう姿勢を見ている。

・話し方に一貫性を持たせることで人に信頼される

人によって態度や話し方を変えないことが基本。目上の人にも目下の人にも親切に話すと筋が通る。

(コツ26)相手の立場や肩書きで話し方を変えない

 

28.嫌われる人の話し方、その共通点

嫌われる人の話し方にも共通点がある

①「4 Dワード」を連発する人

でも、どうせ、だって、ダメ

そうだよね、ただこういうのはどうだろう?とまずは相手を肯定する。

②突っ込んだ男女関係や下ネタを話す人

もし下ネタが振られてきたときは、自分の話はできるだけ避け、相手の話を笑いながら聞くと言うスタンス。

③お笑い芸人の真似事をする人

素人が安易に真似をすれば人を傷つける危険がある。

④話をまとめてしまう人

会議のように無理矢理話をまとめようとしたり結論を出そうとしない。相手の話を引き出し、広げ、気持ちよく話してもらえるよようにする。

⑤相手の話を奪う人

相手との共通点が見つかっても、相手から話を奪ってしまわないようにする。

自分のことをたくさん話したくなってしまうが、相手にもっと話してもらう。

自分も話したい話題になったときは「拡張話法」で話を広げて、相手がひとしきり話をしたところでゆっくり自分の話を切り出す。

⑥すぐに馴れ馴れしい口を聞く人

知り合って間もないのに、急にあだ名、呼び捨て、タメ口は良くない。

⑦負け惜しみを言う人

人は自分と他者を比べる習性がある。

すごいなと言う気持ちと多少嫉妬が出てくる。それを表に出すかは別である。

素直に人を賞賛できる人は、同じく賞賛される。

(コツ27)嫌われる人の話し方を知って自分はやらない

 

4章 人を動かす人の話し方

29.意外と使い方が難しい「がんばれ」

・「がんばれ」は言い方とタイミングに気を遣う

人は心の中で「自分はがんばっている」と思っている。そこへ人から「がんばれ」と言われると「もっとがんばれというのか」となる。

・「がんばれ」が効果的になる使い分け

人を励ますときに最も大切なのは共感と寄り添い。「頑張ってるね、あまり無理しないでね」

・がんばっていない人には「がんばれ」をストレートに言わない

例え話や周りの人が頑張っているエピソードをさりげなく話す。がんばらなきゃとなり自分で動き出すきっかけとなる。

・がんばりたくてがんばっている人にはこの2つを伝える

楽しそうだね、あなたのことを待っている人がたくさんいるね、あなたの頑張りのおかげでまた幸せな人が増えるんだね。

(①やっていることの共感②将来の展望)

(コツ28)「がんばれ」は相手をよく見てタイミングと言い方に注意する

 

30.人を叱るときは相手への「敬意」を忘れずに

・叱る相手になぜ「敬意」が必要なのか?

言いにくいこと言うときも相手の存在を尊重する。

敬意を込めて接すると相手が本当の意味で一人前に育ち、自由に羽ばたいていける。

・叱る際に絶対に言ってはいけないNGワード

「君はダメだ」「君の言っていることには意味がない」

人はどんなことであれ、自分が見出した「意味」に従って行動するもの。

相手の行動の意味を奪う相手の存在を否定するということ相手の自己肯定感はズタズタになる

・あなたの「叱る」に「ねぎらい」はあるか?

まず、頑張って物事に取り組んでいた相手をねぎらうこと。相手の意図に理解を示す。

次に、自分が相手に対してどれだけ敬意と期待を抱いているかを盛り込む。

最後に、大丈夫君ならできるとわかっているからと改めて期待を伝える。

(コツ29)叱るときこそ、相手への敬意とねぎらいを忘れずに

 

31.目上の人に生意気と思われる話し方、可愛がられる話し方

・言い訳をした瞬間に全て悪印象に変わる

叱られると誰でも少なからず傷つき、気まずい思いをする。

だからこそその時にどんな態度を取るか言葉を発するかで印象や評価が変わる。

「すねる」「いじける」「ふてくされる」は絶対に避ける。

自分に非があるときはひたすら謝る。理解してほしい気持ちをぐっと堪える。

・叱った人を応援団に変えるこの一言

最も重要なのは叱られた後にどうするか。人に何かを指摘するのは相手の為を思ってすることであり労力を使う。何も言わないほうが楽である。

謝罪と同時に「感謝」する。意識は言葉を変え、行動を変えていく。

(コツ30)できる人は叱られた後に「謝罪」と「感謝」を伝える

 

32.悪口は言わない、聞かない、関わらない

・悪口が止まらない人には「別の話を振る」

席を離れる。別の話を振り、話が噛み合わない感じを演出する。

・「全員肯定」のために、波長の合わない人とは付き合わない

波長の合わない人と付き合うのは自分自身を否定することにつながる。

(コツ31)愚痴や悪口ばかり言う嫌な相手と付き合わない、話をしない

 

33.苦手な人を交わす3つの方法

・嫌いだけど関係性が切れない相手との接し方

「逃げる」は立派な選択肢。

・嫌いな上司はあだ名をつけて笑い話に変える

その状況を笑い話に変えてしまうと気持ちが少し軽くなる。言いすぎに注意。

・高圧的な物言いをする人には「反応しない練習」

自分を守るためにまともに受けない、反応しない。

心の中で「はー、あなたはそう思うんですね」と唱えて、私はそう思わないと相手と自分の間にラインをひいてしまう。

・悪口を言う人を絶対に変えようとしてはいけない

その場で変えようとしない。矢があなたに向かって飛んでくることになる。

大切なのは「周りが言ってもあなたは言わない」

(コツ32)嫌いな相手にも「あだ名をつける」「反応しない」で対応する

 

34.いい会話は「安心」から生まれる

・人のパフォーマンスはリラックスしているときに上がる

「安心」から良い会話が始まる。

好きな人と話す時間を増やし、会話力を磨いてから苦手な人とも話をしてみる。

難易度が高い人と話すのは自分の武器を磨いてからで良い。

一緒にいてリラックスできる人、自分を否定しない人たちとの環境に身を置く。

(コツ33)難易度の高い人と無理に話さない

 

35.運のいい人たちが使っている口癖

・自分の言葉を1番聞いているのは自分自身

「ありがとう」「おかげさま」「感謝しています」は口癖にして損はない。

良い言葉を口にすることは自分にもプラスの効果がある。

・褒め言葉を素直に受け取れる人、謙遜してしまう人

謙遜すると褒めた相手はそれ以上褒めることができなくなってしまう。

素直に、嬉しいなぁ、ありがとうと言って相手の気持ちを受け取る。

褒め言葉を積極的に受け取り、感謝を伝える

(コツ34)感謝の言葉を口癖にして、褒め言葉を積極的に受け取る

 

36.「言葉の意味」ではなく「その奥にある感情」にフォーカスする

・言葉だけ拾ってもコミニケーションにはならない

ロジカルな部分にフォーカスしすぎると、感情に向き合えない。

・言葉通り受け取ると関係が壊れることもある

男女問わず、人というものは自分を理解してほしい生き物である。すぐに結論を出そうとしてそれ以外の事はあまり重要視しないのはダメである。

・「感情にフォーカスする」とはこういうこと

相手がこう言ったからと言う言葉だけでコミュニケーションを展開していくと、思ってもみない現実を引き寄せてしまうことがある。

(コツ35)相手の言葉を額面通り受け取らず、本当の感情に気づいてあげる

 

37.話し方が100%うまくなる究極のスキルを教えます

・「相手の立場に立つ」も練習次第で身に付く

もしも自分がこの人の立場だったらどうするだろう?

もしもこの人が目の前にいたらどんな声をかけるだろう?

これを繰り返すと、自分軸だけでなく相手軸からも見ることができる。

・話し方の究極スキル「幸せでありますように」

今後誰かと話すときは、相手の方が幸せでありますようにと祈りながら話すようにしてみる。そうすると好意が相手に伝わる。人は話す相手の心を感じ取るセンサーのようなものがある。

for youなのかfor meなのかで変わってくる。

相手のことを思って話していくと、必ず言葉がポンポン出てくるようになる

悩んでいた相手が元気になり、あなたを必要とするようになる

あなたの周りに人が集まり充電器のような存在になる

(コツ36)「幸せでありますように」と祈りながら話すと全てうまくいく

 

 

会話が上手くなると、人間関係が劇的に良くなる理由

話し方は「心の在り方によって決まる」

話し方のスキルを上げること=心を磨く

心が変わり、話し方が変わると周りにはあなたの心の姿勢と似た人が集まってきて、大好きな人たちと毎日楽しく過ごせるようになる。

心がさらに磨かれ、話すのがもっと上手くなっていく。

 

 

読んだ感想

自己肯定感が自分はそんなに低くないと思っていたけど、あまのじゃくのような素直じゃない、悪口や否定が多い環境にいると、だんだん自己肯定感も低くなっていくんだと最近気づいた。

だからこそ、否定のない空間で笑顔で話して、お互いに関心がある人たち、認めてくれる人たち、褒めてくれる人たち、大切だと思ってくれる人たちの中で話をしていくことが良いことだということがよく分かった。

そして、それらのことはお互いに共通理解しているとなお良い環境が作れそうだ。そのためにも褒め方、聞き方、一緒に楽しむために自分で日頃から相手を観察して、努力をしないと、すぐに言葉では表せない。

ブレインストーミングのルールが人との会話のルールそのものなんだな。

ハブルータも否定のない世界で、自分の意見をどんどん言っていいんだよという空気のもと質問して意見を言い合うから、まさにこの聞き方の練習になるなと思う。

精神面のこともたくさんかかれていたし、技術面(具体的な例)もありとても実践ですぐに使えそうなおもしろい内容だった。