内容
ユダヤ人の母親が、子どもに「鶏小屋に言って、鶏の卵を取っていらっしゃい」と用事を言いつけた。
子どもは鶏小屋に行って両手いっぱいの卵を抱きかかえて、台所に戻ってきた。
母親は「どうして両手にいっぱいの卵を持ってきたの?」と聞いた。
さて、なぜ母親はこのように聞いたのでしょうか?
子ども「だって1回で済むもん。」
母親「1回で済んでも、もし途中で転んだら卵は全部ダメになるわよ。全部の卵をダメにしないためにはどうすれば良いと思う?」
次の朝、子どもはまた同じ用事を頼まれて、今度は2度に分けて卵を運んできた。1度にすべて運ばず、2度往復したのである。
すると、母親は「いい子ね、よくできましたね。」と子どもをほめて、甘いお菓子を与えた。
自分で答えを見出せなければ、教えは身につかない
子どもにリスク分散を教える話。子どもに行動させたうえで、なぜそうしたのか、なぜそう思ったのかと問いかける。そうすることで、考えるクセが自然と身につくのである。
日本では、こうしてはダメ、こうしなさい、という感じで答えを教えてしまう。だから考えることをしない子が育つ。常に考えるクセをつけて、リスクについて学ぶ。そうすることでリスクコントロールを覚える。
教える側はこれを面倒に思って先に答えを何でも教えてしまわない。時間をかけて、自分の頭で考えさせることが大事。
1点集中型も良いところはあるし、リスク分散型にも良いところはある。自分で判断してどちらをその状況で選ぶか考えて動く。