タルムードとは
モーセが伝えた「口伝律法」を収めた文書群のこと。
生活上のあらゆる問題について論じているもので、祖国を離れたユダヤ人が生活のよりどころとしてきたもの。
たくさんの説話によって考える習慣をつける
ユダヤ人の母親は子どもが小さいころから、ヘブライ聖書やタルムードを何度も繰り返し読み聞かせ、語り継ぎ、登場する人や動物のとった行動に対して「あなたならどう行動する?」「あなたはどう思う?」と問いかける。
そして子どもの答えに「それななぜ?」「どうしてそう思う?」とさらに問いかける。
そうやって子どもに常に考えさせて、困難やトラブルにあったときの乗り越え方やアイデア・工夫を子ども自身で考えて導き出せるように教えている。
このようにして、ユダヤ人は幼いころから「リスクコントロール」「リスク分散」を覚え、「リスク」をさまざまな視点でとらえられるように教育を受けている。
日本人のいう「多面的」なものの見方は、同じものを違う角度から見ている。見る自分がいろいろな角度に動き、主観が同じ。自分のいる次元は変わらない。
それに対して、ユダヤ人のいう「二方向」は、自分が見る対象が逆に自分を見るとしたらどう見えるかというもの。主客が逆転する。ユダヤ人は常に人とは別の角度、別の立場から物事を見ている。
もっとも良い教師とは、もっとも多くの失敗談を語れる教師である
学ぶことが大切。常に新しいことを学ぶ。
出会ったすべての人から学べる者が、この世の中で一番賢い。
失敗は有効活用する。「なぜ間違えたのか」を分析することで、正しい道が見つかる。
学ぼうとするものは、恥ずかしがってはいけない。恥をかかないことよりも、知らないことを知る方が大事。
対立を恐れない。進歩は対立から生まれる。自分の見解に賛同しない者も大切にする。
自分が受けてきた教育で、してもらってよかったと思うことを、子どもにしてあげる。
今生きているところから「ここではないどこか」へ行こうとするのではなく、今この人生をどう有意義に過ごすかを考える。
自分を知ることが最大の知恵である。
本当に大切なものは、すぐ傍らにある。
「数えられるもの」には幸せは宿らない。
何かを失わなければ何も得られない。
時間当たりの成果をきちんと意識する。
消費はではなく投資をする。
安息日には日常生活から離れ、本質的なことを深く考える。
まだまだ他にもいろいろな格言や教えがあり、自分が働いて生きていく上でも刺さる言葉もあるし、クラスの生徒に伝えていきたい言葉もある。
本やネットで調べた説話を少しずつ記事にする予定。