内容
粉屋で働いていた男は、毎日単調で嫌気がさし、妻と子を捨ててパラダイスを見つける旅に出た。
ある晩、「靴を枕元に置いて目が覚めたときにつま先が向いている方角にパラダイスがある。」と聞き、その教えに従った。枕元に靴を置いて眠ると、靴の向きが変わっていた。風や小動物などが動かしたのである。
到着した町は、パラダイスにしては貧しい町で、その中でもパッとしない粉屋にたどり着いた。中には妻と子どもによく似た2人がいた。
「やっと帰ってきたのね。」と厚いもてなしを受け、粉屋で働くことになった。
男は「ここが本当のパラダイスだ。パラダイスは天国などの死後の世界にあるものではなく、今の生活の中にあるものなのだ。」と気づいた。
幸せは単調な今の中にある
実は幸せは身近にあることを教えてくれる説話。今もしもすごく不幸せだと思うのであれば、旅行や今と違う環境に身を置くことで、今までの幸福に気づくことができるかもしれない。
1度環境を変えることも大事。
同じ場所・同じ環境であっても、捉え方1つで人生は大きく変わる。
幸せは単調な今の中にある。
どこかに逃げたくなっても、今いる場所で解決できなかった問題が、別の場所であっさり解決できるとは思えない。
もう1度別の視点で見直してみることで変わることがある。