Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【読書記録】夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

 

著者:水野敬也

 

あらすじ

変わりたいと思いながらもいつも何も変えられず、自信を失い続けている普通の会社員のもとに、関西弁の胡散臭いゾウの姿の神様、ガネーシャが現れる。

契約するならば、成功へ導いてくれるという。

契約とは、ガネーシャの出す課題を必ず実行すること。そうしなければ、自分の将来に対する「希望」をごっそりとられて別の人に渡されてしまう。

課題は、毎日1つずつ出され、どれも難しいものではなく1日でできるものになっている。

大切な事は、とにかくきちんと実行すること。

 

①靴を磨く

商売道具を大切にする。靴磨きの道具をまずはそろえる。

自分の考えにしがみつかない。これまで、自分なりに考えて生きてきて結果が出ないのならば、人の言うことを素直に聞いて実行するしかない。

人間が変わるには、大きな不幸の経験から、それまでのやり方を変えることから始まる。自分が諦めなければ、絶対に変われる。

 

②コンビニでお釣りを募金する

「秘訣」を知りたいということは、楽して成功したいという甘えの裏返し。

お金は、人を喜ばせて幸せにした分もらう。世の中の人を喜ばせたいという気持ちを大きくしていく。

 

③食事を腹八分目におさえる

食べ過ぎは体に悪いし、眠くなるし、集中力が下がる。

寝る前に食べ過ぎると目覚めが悪くなる。自分でコントロールする。

 

④人が欲しがっているもの先取りする

その人が欲しがっているものや好みを調べておく。人の欲を満たすことが得意な人が、ビジネスで成功する。

人にはどんな欲があって、何を望んでいるのか、それを見抜く。人はわざわざ「~が欲しい」と教えてくれない。誰かに会ったら「この人の欲しがっているものは何か?」を考えながら接する。そして、欲しがっていること、求めていることをできるだけ与えるように心がける。

 

⑤会った人を笑わせる

ユーモアのセンスがある人は大きな仕事をする。

笑わせるということは、「空気を作る」ということ。場の空気を変える力がある。

 

⑥トイレ掃除をする

普段後回しにしていることをやる。

人がやりたがらないことをやるからこそ喜ばれる。

1番人に頼みたいことだからそこに価値が生まれる。

 

⑦まっすぐ帰宅する

飲み会などに行くのではなく、自分がやろうと思っていた事をする。誘われて行くのは「反応」しているということ。自ら社会に働きかけるのではなく、自分の周囲に「反応」しているだけ。自分で考えて、自分で計画を立てて、計画通りになるように自分から働きかける。

仕事が終わった後の自由な時間は、自分がこれから成功していくために「自由に使える1番大事な時間」。

 

⑧その日頑張れた自分を褒める

褒められると誰でも嬉しい。「成長したり頑張ることは楽しい」と自分に教えていく。

嫌なことを無理して頑張ろうとは思わない。寝る前に、その日頑張ったことを見つけて褒める。

 

⑨1日何かをやめてみる

人は誰もがそれぞれ時間という器を持っている。新しいものを入れるには、何かをやめる。捨てる。外に出す。

テレビとか、何かを止めて代わりにそこに入っていくものは何なのか。「何かを手に入れるには相応の代償を支払う必要がある」

 

⑨決めたことを続けるための環境を作る

必要のないものは捨てる。見るのは「楽」。楽なもので体に良いものはない。

本気で変わるなら、意識を変えるのではなく、「具体的な何か」を変える。

ただ決めるだけか、具体的な行動に移すか、それによって生まれる結果は全く違うものになる。

 

⑪毎朝、全身鏡を見て身なりを整える

人に見られている姿を自覚し、外見を清潔に保つ。服は変えることのできる環境の1つ。

自分に自信の持てる服を身につければ、言動も変わる。

 

⑫自分が一番得意なことを人に聞く

自分が得意なことを徹底的に伸ばしていくことが成功につながる。

自分の仕事が勝ちを生んでいるかを決めるのはお客(自分以外の誰か)。

 

⑬自分が苦手なことを人に聞く

短所と長所は自分が持っている同じ性質の裏と表。

長所が知りたければ短所も聞く。自分の苦手とするもの、欠点を教えてもらう。

 

⑭夢を楽しく想像する

自分がなりたい姿を想像してみる。誰に言われるでもなく、自分で勝手に想像してワクワクするもの。

親や周囲の期待に応えようとして無理に考えるものではない。

 

⑮運が良いと口に出して言う

すべての責任は自分にある。身の回りの出来事は、全部自然の法則通りに発生する。自分が望む結果を出すには、自分を変えるしかない。

口にするだけで、脳は自分は運が良いものだと錯覚する。

 

⑯ただでもらう

どんなに小さいことでも、安いものでもなんでもいいからただでもらう。

仕事を助けてもらう、何かのアイデアをもらう、など普段の態度、接し方、行いにも関わってくる。

してもらったら感謝する。当たり前のことに感謝する。

 

⑰明日の準備をする

前日のうちに次の日の準備はしておく。次の日のスケジュールを立てる。準備は周到に、綿密に。

見ている人は結果にしか目が行かない。結果を出すプロセスに目を向ける。

一流の人はどんな状況でも常に結果を出す。

 

⑱身近にいる一番大切な人を喜ばせる

自分にとってどうでもいい人には気を遣うのに、1番お世話になった人、1番自分を好きでいてくれる人を1番ぞんざいに扱ってしまっている。

愛の反対は無関心。(憎しみではない)

誰かを喜ばせるならまず1番身近な人から。人にしてほしいと思うことをまず、自分からする。

 

⑲誰か1人の良いところを見つけて褒める

変化したところなど、前と比べて良くなったところなどに気づいて褒める。

褒めた方が人間関係がうまくいくだけではない。人は、自分の自尊心を満たしてくれる人のところに集まる。人の自尊心が満たせて、人から応援されて、押し上げられる人が成功する。

人は自分の名前を大事にしているので、人の名前は覚えて呼ぶ。

自分のやりたいことと、相手との接点を見つける。相手のために何かできないかと考える。

 

⑲人の長所を盗む

「褒める」は表面上持ち上げる「おべっか」とは違う。

相手をよく見て、相手をよく知り、素晴らしいと思える部分について正直に言う。

もっとひとを よく見る。よく観察して、この人はこういう特徴があって、どういう癖があって、どういう人なのかを考える。それを自分の言葉で褒める。

誰かに才能(自分でも気づかないような才能)を認められると頑張れる。

良いところはどんどん真似をする。「すべての創造は何かの模倣」。

成功する人はコピーが上手い。動きや言葉からマネする。

 

㉑求人情報を見る

転職するのではなく、自分にどんなことができるのか考える。

小学生気分でワクワクしながらする作業をそのまま仕事にすると、集中できるし、楽しい。

自分の持っている力を1番発揮できる仕事を死ぬ気で探す。

他と比べて、経験を積むことで、自分にどれが向いているのかがわかる。「これだ!」と思う仕事を見つけたら、あとは楽しみながら頑張る。

どうしたら上手くいくか、どうしたら成功するのか心の底ではわかっている。でも、「面倒」だからやらない。世の中の人はほとんど面倒くさがり。何でもやってみる。少しでも可能性があるなら実行してみる。

「意味がない」と言ってやらない人は、そこまで成功したくない、という考えが根にある。

 

㉒お参りに行く

お願いしたいことができたときに行くのではなく、普段から行く。

 

㉓人気店に入り、人気の理由を観察する

その店が行っている工夫を見てどうしてそのようにしているのかを観察して考える。

お客を喜ばせようとする気持ち、優れたサービスを学ぶ。

「発見とは、みんなと同じものを見て、誰も思いつかないようなものを考えることだ」

人と違う視点や発想で世の中を眺める。

 

㉔プレゼントをして驚かせる

大きなプレゼントではなくても、小さなプレゼントで相手を喜ばせる。

人を喜ばせることは楽しいと1番実感できるのがサプライズ。

お客の「期待以上」のことをすると、1番喜ぶ。そしてまた来てくれる。

 

㉕やらずに後悔していることを今日から始める

まだ何も苦労していないのに、成功するかもしれないという「高揚感」を前借りしている。そんな簡単に成功できないという現実にぶちあたり、へこんでいく。これを繰り返し、人は夢を失くしていく。

自分が変われるのは、行動して経験したときだけ。

座って話を聞いているだけでは、何かを学んで知識を吸収して成長した気になっているだけ。知識を頭に入れるだけでは人間は変わらない。立って何かをする。これからの人生において実行し続ける。

何かを行えば、方法が間違っていたとしても、どれだけ失敗しても、この失敗があったから、また1つ成功に近づいたといえる。偉大な一歩。自分の身に起きたことから、何かを学ぼうと考える。

収入や時間などの理由をつけてやらずじまいのことを、今日やる。

「みんな」と「自分」に境界線をひくチャンスは今。1歩踏み出す。

 

㉖サービスとして夢を語る

自分のやりたいことを人に話して、一緒にやらないか誘う。

やりたいことを見つけるには、「体感」する。人が行動する理由は、「憧れ」。ああいう風になりたい。うらやましい。認められたい。褒められたい。

情熱は仕草や口調、体のすべてに乗り移って人を動かす力になる。人を魅了するような夢を語る。

他人に合わせる必要はない。その夢を大きくしたら、みんなを幸せにする夢になる。

 

㉗人の成功をサポートする

自分から先に助ける。

自分に足りないと感じるものを何かで埋めようとするのではなく、自分は満たされているから他の人の中の足りないものを見つけて、愛を注ぐ。

 

㉘応募する

懸賞でもなんでも良いので応募してみる。

他の人に自分の才能を判断してもらう。

 

㉙毎日感謝する

自分の周りにはどんな人がいてどんなことをしてもらっているのか振り返る。

人から愛される。自分の幸せ以上に相手の幸せを思う。

お互いの足りない部分を補完する。

 

 

読んだ感想

私はブログのタイトルにしている通り、思っているだけではなく行動に移さないと意味がないと思っているので、この本を読んだら具体的に実行すべきことがわかり、できることから実際に実行してみた。

こんなふうに、具体的な実践内容が書かれている本はとても面白いなと思う。主人公の思っていることやすぐに実行に移せないところなどが、ストーリーになっていて、少しずつ変化していくところがおもしろい。

最後には、いつまでも神様がそばにいて、アドバイスしてくれるわけではないので、自分で今後何をするか考えていくというところから、ただ本を読んで書かれていることを知るだけではいけないと言うことがわかった。

読んだときに、すぐにやろうと思ったことも、何日か経つと、忘れてしまうことやらないでいることがあるので、ガネーシャからの課題は何回も見返して習慣づけたい。

 

 

 

今回は出先で、メモと記憶を辿って、スマホの音声入力でブログを書いた。帰ってから誤字脱字と要約ノートを見返して、書き足す予定。(5/20修正済)