内容
ある日キツネがぶどう畑を通りかかりました。
その畑にはおいしどうなぶどうがたくさん垂れ下がっていたので、キツネは畑に入ろうとしました。しかし、畑はしっかり柵が囲まれていて、太ったキツネは入ることができません。
キツネは「何日か野ウサギをとるのをやめて痩せれば通れるに違いない。」と考えました。何日か巣穴で静かに過ごしたキツネは柵の間を通れるくらいに痩せてきました。空腹でふらふらになりながらもぶどう畑へたどり着き、念願の柵の向こう側へ行くことができました。
お目当てのぶどうはとてもおいしくて、時間を忘れて食べ続けました。ふと我に返ったキツネは自分がぶどうを食べ過ぎたために、また柵を通れない程お腹が膨らんでしまったことに気づきました。
このままではキツネは巣穴に帰れません。そこでキツネはいろいろ考えました。
さて、キツネはどんなことを考えたでしょうか?
リスクコントロール
リスクと成果が均衡する点を探すこと。
最小リスクで最小の効果を得ていく。1回のチャレンジではわずかな成果で良いので、リスクが少ない方が良い。少しの成果が得られれば、再チャレンジの機会が必ずめぐってくると考えて欲張らない。これを繰り返し成果を大きくしていく。
キツネが考えたこととして、
苦しいけれど、食べたぶどうを全部吐き出して策を通る。
猟師に見つかるリスクがあるけれど、このぶどう畑に隠れて、お腹がへこむまで待つ。
どちらの選択も良くない。
1つ目は、リスクを取らずにリターンも0になる。2つ目は、大きなリスクを取り、一か八かの賭けをすることになる。
最小のリスクで最適な効果(リターン)を得られるにはどうしたら良いのか考えさせる。大きな儲けを得ようとすると、必ず大きなリスクが待っていることに気付かせる。
リスクを減らす方法は1つではない。
満腹になるまでぶどうを食べない、とか少しずつぶどうを食べる、などの他にどんなことを考えさせるか。
自分が畑の中に入ることは危なくない?→リスやネズミなどの小動物に取って来させる。
他のキツネもこのぶどう畑を知って、同じようにリスなどに頼んだらどうする?→自分の取り分が減ってしまう。
どうやってそのリスたちに、他のキツネのぶどうを取らないようにさせるか?→他の動物と組む?
などと、リスクをさまざまな面からみて解決策を考えさせる。あなたならどうするか?を考えさせる。