Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【タルムード】二人の乞食

内容

中世のある時に、2人のユダヤ人の乞食が、キリスト教の王国フランスにやってきた。2人は生き延びていくために、お金を集めようと考えた。

1人はユダヤ教の象徴のダビデの星を置いて道端で恵みを乞うた。もう1人は十字架を布の上に置いて道行く人に恵みを乞うた。

当時のフランスは、キリスト教徒が圧倒的に多かったので、当然十字架を置いた方に多くの硬貨が投げられた。

十字架のユダヤ人にお金が貯まると、物陰でその硬貨をダビデの星ユダヤ人に渡した。ダビデの星ユダヤ人の方に硬貨が山のように積まれ、十字架のユダヤ人の方には何もないという状態をわざと作った。

たまたま通りかかったキリスト教の神父が、十字架の方のユダヤ人にはまったく硬貨がないのに、ダビデの星ユダヤ人には山ほど硬貨があるのを見て、「これはキリスト教徒の乞食の方よ、おかわいそうに。キリスト教の神父である私がユダヤ人に負けないくらいにお金をお恵みさせていただきます。」と言って何枚もの硬貨を十字架のユダヤ人の前に置いて行った。

こうしたことを何日か繰り返して、2人は商売を始める元手を稼ぐことができた。

 

人とお金を動かす仕組みを作る

プラットホーム作りは人の心理を読んで動く。人の心理を読み、どうすれば人が動くのかを計算する。人が動かざるを得ない「仕組み」を考えだし、継続的にお金を稼ぐ。

消耗戦をできるだけ回避し、そのためにも商売の根源やルール、物資、道具、ノウハウを押さえる独自の仕組みを作り、競争に巻き込まれない環境を作り、機能させて、大きな利益を生み続ける。

ただ闇雲に働くばかりでなく、人の心理や行動を観察して、どうしたらその効率が上がるか考えることが必要となる。誰かが考えた仕組みに乗るのではなく、自分自身でその仕組みを考えだす。

日々「なぜ?」と疑問を持ち、考え続けることでアイデアが生まれるのである。

だからこそ日々なぜ?を考えさせる練習をしているし、今後はなぜ?と考えられるようになってほしいから、そうなるように教育していきたい。