内容
あるところに農夫がいた。耕作用の牛と荷物運搬用のロバに同じくびき(車を引くために使う横木)をつけて、牛とロバを一緒に進ませようとした。
しか、牛とロバは足並みが合わず、歩みを止めてしまう。
農夫「なぜ2匹とも動かないのだ。」と怒り、牛とロバを鞭で打ち続ける。そうしているうちに、牛とロバは死んでしまう。
農夫は自分の間違いに気づかず、牛とロバを購入し、また同じくびきをつけて鞭打ちをやめなかったので、生涯貧しい暮らしから抜けられなかった。
子どもの個性を大事にする
子どもを一律に教育しても、決してうまくいかない。
大きさも力も異なる2匹の動物を同じように扱ってはならない。
失敗から学ぶことも大事。原因を他人や物のせいにしていては成長しない。失敗は悪いことではないが、同じ失敗をしないように考えて、工夫をしていくことが必要。
適材適所がある。人や物を使うなら、まずそれについて知ること、もしくは知ろうとする姿勢が大事。合わないパズルを無理やりはめてもはまらない。
有形資産がいくらあっても、知恵という無形資産がなければ意味がない。知恵や倫理観のような無形資産は目には見えないものなので軽視されがちであるが、お金や物以上に価値がある。
子どもに合った教育をしていく、教育を受けさせるのは親。
知恵は誰にも奪えない。
安心して残せるのは、しっかりした倫理観、道徳律と人生を切り拓いていく知恵。