Actions speak louder than words.

行動は言葉よりも雄弁

【インディアンのおはなし】こころにすむおかみ

ある日、おじいさんが孫たちを集めて、お話をしました。

「よいかな、人の心の中には、2頭のおおかみがすんでいるのだ。」

「その2頭のおおかみは、わしの心の中でいつも戦いを繰り広げている。」

「1頭目のおおかみは、悪いおおかみで、それは恐れであり、怒りであり、嘘であり、自分だけ良ければ・・・と思う心だ。」

「もう1頭のおおかみは、良いおおかみで、それは勇気であり、思いやりであり、愛であり、そして信頼だ。」

「わしの心の中で、この”2頭の”おおかみが、たえず争っているように、お前たちの中でも同じたたかいが起きているのだ。」

「それはまた全ての人たちの間でも起こっていることなんだ。」

孫たちは、しばらく黙ったまま、その言葉の意味を考えました。

やがて1人の孫が、おじいさんに尋ねました。

「それでは、どちらのおおかみが勝つのでしょうか?」

おじいさんは、深く響く声で答えました。

「よいか。いつも忘れるのではないぞ。それは、お前たちが、真の友とする方なんじゃ。」